Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2016年10月号 国際文化学部 E.T

「カルチャーショックについて」

今回はカルチャーショックということで、中国人の生活スタイルについて書きたいと思います。まず日本人に比べて中国人の朝は早いです。大学は全て8時に授業開始で、現地の学生はそれまでに必ず朝ごはんを済ませて登校します。全体的に活動し始めるのが早く朝ごはんもちゃんと食べる人が多いので、“朝ごはん”を専門に売る場所も多いです。そして昼食後は必ず1、2時間休みます。学校・銀行・事務所など、ほとんどの場所は1時半までは昼休憩で閉められます。また、日本でお昼寝というと贅沢な時間というイメージがありますが、中国でお昼寝は「午休」と言って、生活の一部になっていることが多いです。また「饭后一百步,活到九十九」という諺があり、意味は食後に100歩歩くと99歳まで長生きする、というものです。なので、以前にも紹介しましたが、夕食後グラウンドなどで散歩をする人は本当に多いです。そして夜は早く寝ます。中国人の友達からは10時になると「まだ寝ないの?」と聞かれますし、12時に寝ると夜更かしだと言われます。日本の大学生の場合12時より前に寝る人の方が少ないのではないでしょうか?朝早く起きて朝ごはんを必ず食べ、昼食の後に軽く睡眠をとり、晩御飯を食べた後は少し運動をして早めに寝る、というお手本のように健康的な生活をしている人が本当に多くて驚きました。昼寝の習慣や早起きなどまだ慣れない部分はありますが、自分の生活にもぜひ取り入れたい中国の風習だと思いました。

 

 

「朱家角」

上海の西部に朱家角(zhujiajiao)という水郷で有名な街があります。観光地点も多く、外国人の観光客にも現地人にも人気のある観光地です。学校から地下鉄とバスを乗り継いで片道2時間ほどで着くので、普段の週末にも行きやすい場所です。上海の大きなバス停まで行けばそこから朱家角まで座ってバス一本で行くこともできます。水郷は大きな川の周辺にできた街で、一番の見どころは川を挟んで立ち居並ぶ建物とあちらこちらに橋が架かった風景です。川を進む観光船がたくさんあり、6人で乗り合わせしたりすると一人25元と安く楽しめました。両岸のレストランでは地元の魚を使った料理を出してくれますし、小吃(おつまみ程度に食べる特産品)もたくさん並んでいて、見て回るだけでも楽しいです。川を挟んだ通りを中に入ると細い路地におしゃれなカフェや雑貨屋さんや鱼疗(魚に垢を食べてもらうマッサージ)などが並び、その中にまた細い川と橋を見つけます。そんなお店が並ぶ中に、中国の郵便の歴史、漢方の歴史、昔の貴族の庭園や生活などの博物館などが点々とあります。中国ではそういった場所に行くと千年二千年以上も昔のものも多くあり、中国の歴史の長さを実感することができて面白いですし、とても勉強にもなります。夜になれば民族風な笛を吹くおじさんが現れ、川の両岸の夜景が川に反射してきれいな風景と合って中国らしい雰囲気を感じることができます。朝出発して1日中遊べる場所だと思うので、お金をかけずに少し出かけたい時などにお勧めです。