Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2017年3月号 政策学部 Y.Z

 

「オリエンテーション 」

上海師範大学のオリエンテーションは、まず新入生手続き、学籍登録、面接によるクラス分けテストから始まります。私の場合、その四日後に始業式が行われました。私たちに関わる先生の紹介、学校について、生活面での注意点などをパネルで丁寧に説明してくれました。他大学では入学式やオリエンテーションが無いというところも聞くので、しっかりとした入学式だったと思います。また、この入学式こそ私が一番初めに打撃を受けたところでもあります。それは新入生代表として舞台に上がったアメリカから来た学生のあいさつを聞いた時です。彼女の中国語はとても流暢で発音もきれかったことと日本留学の経験もあるので日本語も達者の上、今韓国語を勉強中ということを聞いて、自分はまだまだだなと痛感させられました。その後、その子とクラスが同じで今は一緒に中国語を勉強する仲良しのクラスメイトです。アメリカ育ちの彼女からみた日中韓の観点は私たちが普段気づかないことで、話していてとても面白いですし勉強になります。話をするときは中国語と日本語が混ざり混ざりで、なんだか変な感覚ですが良い国際友人ができて嬉しいです。始業式後は、校内見学ツアーがあり、日本語学科の学生が私たちを連れ校内を案内してくれました。おかげで日本各地から学びにきた学生と交流することもできて、留学生活がとても楽しみになりました。

「週末の校内雰囲気」

中国の大学はものすごく広くて移動手段が自転車ということも当たり前です。なぜそんなにも広いのかと言うと校内に池や公園、健康器具、カフェ、果物屋さん、散髪屋さん、クリーニング屋さん、スーパー、飲食店などすべて揃っているからです。広場舞(中年~老年の方々が集まって踊る踊りのこと)を踊っている場面、また芝生やバスケットコートも多いので週末になると子供連れ家族のピクニックや小中高生が校内に来てバスケットボールやサッカーボールなどスポーツをする光景が見られます。そして上海師範大学には二つの競技場があります。夕方になると自由解放され、誰でも出入りすることが可能になります。そのため、夕食を終えた学生に関わらず地域の老若男女が散歩やジョギングをしに集まってきます。中国には「饭后百步走活到九十九」という言葉があります。直接の訳は「ごはん後100歩歩くと99歳までも生きられる」ですが、意味はご飯後の運動が重要ということを伝えたいのではないかと思います。この言葉のように中国では文化の一つとして散歩や体を動かすことが習慣になっていると現地に来て本当に実感しました。それから、中国の学生はとても熱心なので週末でも図書館や教室には勉強している学生がたくさんいます。学歴社会の中国では自分の将来のためを考えている学生が多いです。まだ来て一か月ですが、中国のこの週末の穏やかな雰囲気となんでも揃っている校内が本当に快適で便利です。