Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

台湾師範大学
2015年9月号 文学部 S.I

<余暇の過ごし方>

毎週末の土日二日間はお休みです。三ヶ月に一度、MTGの学期間に休みが一週間あります。毎週末は1日はぐうたらと過ごし、1日は台北市内、近郊を地下鉄を乗り継いで探訪しています。今までに訪問したことのある観光地は除外して、日本にいるときに訪問しようと決めていたところと、今の現状を知らしめてくれるところを授業中に質問、確認して訪問しています。また、テキストが台湾案内になっていますのでそれを参考にしているのと、昨年夏に上海で買った台北の観光案内を参考にしています。日本で決めていたところとして、西本願寺跡と中山史跡記念館(日本式旅館梅屋敷)があります。国立歴史博物館と植物園はMTCでの最初の先生の推薦、迪化街と公館夜市は台湾からの留学生の推薦、西門町は同級生の推薦、東區・信義區・台北101はテキストでの発見、永康街は師範大学の裏手にありグルメの街。

今までの2回の学期間休みには台中・日月譚、高雄・台南を訪れました。

<高雄よもやま>
1、高雄駅から在来線に乗って台南駅まで移動。プラットホームへ向かうために陸橋を歩いていると、まるで40年前の品川駅のような既視感がありました。この写真をみてください、これはまるで日本の駅に見えませんか?台南駅も同様でした。
高雄はなぜか雰囲気が昔の日本を彷彿とさせます。住むなら台中、台南よりこの高雄だとの思いを強くしました。ただし、さすがに熱帯ですね、暑い、汗が止まらない。ただ室内に入ると台湾全土、いや中国もそうですが、寒いくらいの空調の温度設定、これでは体調もおかしくなるのでは思いますね。
2、高雄到着後、最初に蓮池譚へ観光。台湾新幹線高雄(高鉄左営駅)は在来線(台鉄)高雄駅と相当離れています。大学在学中に地理の授業で習ってはいたのですが、やはり不便ですね、合致しているのは台北駅だけとか。蓮池譚は左営駅から近いので、バスに乗ろうとして駅にいた人に尋ねると、タクシーにしろ言われました。今回の小旅行で数多くの廟を拝観しましたがどこも大変ケバい、少し受け入れがたいほどにド派手。赤色と金色のオンパレードには圧倒されますが・・・
3、おきまりの美術館訪問、たまたま水彩画 陳甲上・陳文龍のお二人の研究展があり堪能しました。水彩画でこれほどの表現ができるのか、いや油彩画より優れているのではないかと思える画も散見されました、まだまだ鑑賞対象が不足、自身の未熟さを実感させられました。
4、高雄は日本統治時代の命名と習いました。打狗の意味がよくないのと、発音が高雄に近いからとの理由で日本人の発想での改名ですが、英国領事館官邸跡ではまだ打狗の呼称が残っていました。
<台北生活よもやま>
10、8月8日に台風が襲来。暴風雨に見舞われ、窓の外の木々に揺れと風の音に慄いていました。9日の朝いつものように風呂に浸りながら外を見ると道路に向こうのビルがいやにすっきり見える。目を凝らして見ると、大きな枝が折れて地面に散乱している。お昼頃雨の止んだのを見計らって、買い物に出ると部屋の前の小さな公園に折れた枝がそこかしこに散乱し歩けない。あのアンコールワットを破壊しているガジュマルも、ふた回りもあるような大きな木が根こそぎ倒れている。台北に方々も篭っていたのか、スーパーも市場も満杯でした。10日晴れるとどこにいたのか蝉の声、散乱している木々に普段は声だけで姿を見せない鳥がうろついている、家族でも探しているのか。11日ようやく大きな木々は撤去されたが葉はそのまま散乱している。いつもはゴミ収集が日に3度もあり片付けられているのに、やはり忙しいのか回数が減ってゴミが散乱している。