グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

台湾師範大学
2014年1月号 文学部 Y.A

【日本から持ってきてよかったもの】

私はあまり日本から物を持って来なかったが、台湾では大抵のものが手に入るので特には苦労していない。本や参考書などは「紀伊國屋書店」や「ジュンク堂」など日系書店が進出していて、日本語の本も買うことができる。ただ、少し割高になっているので、邪魔にならない程度に持ってきておいたほうがよいかもしれない。大学の図書館は日本語の学術雑誌や専門書などもとっているようで、懐かしむ程度なら買わなくても間に合う。勿論、本だけでなく日本の文具や生活用品、衣服、市販薬などは大概入手できる。殆どが割高ではあるが、なかには日本で買うのと同じか、それより安く入手できるものもあるので、一概に持ってきた方がよいともいえない。それに、台湾の文具や生活用品の質は低くないので、日本製品にこだわる必要もない。聞くところによると衣服の類は日本製のほうが丈夫なようだが、私には違いがわからないので気にしない。ただし、台湾の冬を舐めてはいけない。気温が10度以下になることもあまりない台湾だが、こちらの生活に慣れてしまうと、寒さは日本と変わらない。冬用の厚めの服や、外套などは持ってきておいた方が良い。

結論としては、持って来なかったゆえに困るとか代用品がいないというわけではないが、現地で買うと少し割高になることがあるので嵩張らぬ程度に持ってこればよいという程度ではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

(カウントダウンが行われる年越し晩会)

 

【台湾で中国語を学ぶことについて】

台湾では中国語(北京語)が公用語ということになっており、日本と同じように「国語」と呼ばれている。“ということになっている”と書いたのは、必ずしも中国語だけが話されているわけではなく、台湾語や客家語、各原住民族語など多様な言語が存在し、話されているからである。台湾の地下鉄、バス、高速鉄道などの放送は北京語、台湾語、客家語、英語の四か国語で放送されており、北京語以外の言語の話者は決して少なくない。

台湾において北京語が話され始めたのは、第二次世界大戦後であるから、歴史は意外と短い。中国大陸では1950年代に従来の漢字を簡略化し、あるいは新しく作り出した、いわゆる「簡体字」が制定されたが、台湾はその影響を受けなかったので、簡略化は行われていない。つまり、日本では「正字」とか「旧字」と呼ばれる字体、中国語でいう「繁体字」が使われているのである。

たとえば「繫・係・系」という3つの漢字がある。意味はもちろんすべて違うが、発音はすべて同じで「シー(xi4)」である。しかし、簡体字では、この3つの字をすべて「系」で書くことになっているので、1つの漢字が3つの意味を持ち、それぞれ意味を読み分けなければならない。漢字数と画数が減って便利だが、本来なかった使い方をするということは長い歴史を持つ漢字の秩序破壊に他ならない。勿論、これは戦後漢字の簡略化を行った日本にも当てはまることである。

台湾で中国語を学ぶ人の多くが、HSK(漢語水平考試=中国政府が行う中国語試験)などを意識して簡体字を忘れぬよう努力し、画数が多くて“面倒くさい”繁体字を仕方なく学んでいる感がある。これは、簡体字中国語が多数派である以上仕方がないことだが、簡体化が行われていないというのは、過去との連続性という意味で、私は良いことだと思うし、台湾で中国語を学ぶことの利点はここにあるのではないかと考える。(以上私見)

 

 

 

 

 

 

(阿里山から日の出を拝む)