①治安・危険を感じたことについて
タイ、特にバンコクの治安は、日本と変わらないと思います。日常生活の中で今のところ身の危険を感じたことはありません。しかしカオサンなどのような夜の街となるエリアは注意が必要だと思います。ただ日常的に行く場所でもないのであまり気にする必要もないかなと思います。タープラチャンキャンパスは観光地エリアに隣接しており、お昼間の周辺は特に人通りが多く、市場があったり屋台が出ていたりなどよく賑わっています。夜は、王宮や大学周辺の寺院がライトアップされており、何度見ても見惚れてしまうほど大変綺麗で、何といっても明るいです。場所によっては夜中になっても非常に賑わっていて、週末は特に平日でさえ22時を過ぎても渋滞に巻き込まれたことがあり驚きました。最近、バンコクが眠らない街と言われるのも納得がいくほどです。自宅は大学から徒歩15分~20分圏内ですが、少し静かになり、ご近所さんもほとんどが地元の人たちです。お昼間は家のドアも開けてリビングが見えている状態で過ごしているほど皆さんオープンで、朝はご挨拶を交わしたりあたたかく見守ってもらえています。少し繁華街から離れた、日頃通る道でさえ夜でも真っ暗になることはなく、人通りも少しあり、身の危険を感じることは特になく過ごせています。
余談かつ私見ですが、これはセブンイレブンの普及の影響が大きいのではないかと思っています。今となってはタイらしいものの一つとして挙げられるほど生活に馴染んでいるセブンイレブンですが、24時間営業のコンビニは今日のバンコクの明るさに大きく影響しているのではないかと興味深く感じています。注意するべき点として強いていうとすれば、自宅周辺エリアは野良犬が多いです。しかし、地域の人たちに餌付けされているようなのでもはや飼われていると言っても良いのかもしれませんが、万が一のことを考えると侮れないと思います。野良犬が吠えたり、人に近づいたりすることは基本的にないですが、私は狂犬病のワクチンを打ってこなかったので近づかないように気を付けています。余力があれば狂犬病ワクチンも打っておくのが安心だと思いました。
②Loy Krathong(ロイクラトン)について
Loy Krathongは毎年10月下旬から11月(陰暦12月)の満月の日に年に一度行われるタイの伝統的なお祭りで、今年は11月5日でした。タイ語でLoyは「川に浮かべる」、Krathongは「灯篭」を意味します。Loy Krathongではバナナの葉や紙で作った灯篭をろうそくや線香、花で美しく飾り、それらを川に流します。農業の収穫に感謝し、水の女神に祈りを捧げ、川を汚したことを謝罪し、自らを清めるお祭りです。水面に浮かぶ灯篭は非常に美しく、ソンクラーンと並ぶタイの二大祭りと言われています。バンコク市内のみならず様々な場所で色々なイベントが開催されますが、タマサート大学でもLoy Krathongにちなんだイベントが行われます。ほとんどの行事が郊外に広い敷地を持つランシットキャンパスで行われるため、タープラチャンキャンパスでの行事はこのLoy Krathongが年に一度のビッグイベントとなります。色々な出店が並んだり、サークル活動の発表の場となったり、タイの有名なアーティストがライブをしたり、日本の学祭と似た雰囲気がありました。もちろんこのイベントでは灯篭流しを楽しむことができます。タープラチャンキャンパスは川沿いにあるのですが、環境に配慮されたLoy Krathongが行われており、灯篭は学内の小さな噴水に浮かべ、川に流せるのは氷のボールとしていました。おいしい屋台料理を食べ、綺麗な灯篭を見て、お菓子をゲットできるミニゲームで遊んで、すごく楽しい時間でした。
浮かべられている灯篭


屋台のパッタイとチャオクワイ(仙草ゼリー)入りの黒糖ミルク