Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーボアカデミー大学
2022年 10月号 国際学部 W.S

①環境について

1)ヴァ―サ

 オーボ・アカデミー大学のあるヴァ―サという町は大きな都市ではありませんし、ガイドブックなどで紹介されるような街でもありません。しかし、生活するにはとても過ごしやすいところです。アパートから歩いて20分ほどのところにある中心街には小さなモールがいくつかあり、洋服屋や飲食店などもたくさん揃っています。アジアンマートや寿司レストラン、韓国料理屋などもあります。また、アパートの近くには大型スーパーがあり、生活に必要なものはたいていスーパーで購入できます。

 ヴァ―サには空港もVRの駅もあります。アパートからVRの駅までは歩いて15分くらいです。ヘルシンキまでは飛行機で1時間、電車で4時間ほどのアクセスです。町中の移動に関しては、私は基本徒歩ですが、セカンドハンドで自転車を購入した留学生もいます。また、町中の至る所には電動スクーターがあり、アプリでクレジットカードを登録しておけば誰でも使用できます。アプリ内で使用可能なスクーターの場所を確認でき、目的地に着いたらその場で乗り捨てることができるので非常に便利です。

 また、ヴァ―サにはオーボ・アカデミー大学を含めて6つの大学があり、若者の多い街でもあります。そのため毎週どこかで何かしらの学生イベントが行われています。

 

2)大学

 オーボ・アカデミー大学はスウェーデン語が第一言語の大学です。大学の名前の「オーボ」はメインキャンパスのあるトゥルクという地名のスウェーデン語の呼び名です。ヴァ―サキャンパスは教育学部メインのため、キャンパスは基本教育学部の学生がほとんどです。また、キャンパスの近くには大学の付属校があり学生は付属校で実習を行うことができます。付属校と実習については今後のマンスリーレポートで詳しくは書きたいと思います。

 学食では基本3.2ユーロで日替わりのメニューを食べられます。メニューは北欧らしいメニューも多く、ベジタリアンのメニューやサラダバーなどもあります。毎日日替わりのメニューが4種類ほどあり、カフェテリア方式で必要な分のみ自分のお皿に盛ります。

 大学には大きな図書館はなく、学校の本があるスペースが3つほどに分かれています。教科書や専門書が中心に置いてあります。学習スペースは図書館内ではなく、学内の建物のあらゆるところにところどころある印象です。学内システムで予約して使用できるグループワーク用の部屋もあります。

3)住居

 大学には寮がないので、大学からの紹介で学校から徒歩で15分くらいのところにアパートを借りて住んでいます。オーボ・アカデミー大学の留学生のほとんどはこのアパートに住んでいます。私はシェアルームを選ばなかったので家具無しでしたが、建付けのクローゼットや冷蔵庫やオーブンがありました。シェアルームは家具あり電気水道代も込みで、個室と個別シャワートイレがあり、キッチンのみシェアになります。寒い国によくある建付けの暖房が共有の廊下や各自の部屋にも付いているので、エアコンはありませんが室内は温度調節が可能です。

 ランドリーはアパート全体で共有となっており、共有サウナもあります。どちらも、2週間ごとに予約表が掲示板に張り出され、そこに部屋番号を記入して予約します。サウナはロウリュウ式で5人ほどが一度に利用できるほどのスペースがあります。日本とは違い、サウナには水着を着用して入るのが基本なので友達と誘い合ったりして、ほぼ毎週利用しています。

 

②8月末から10月の気候と服装について

 フィンランドに来て大変さを感じることの一つは気候の違いです。私が到着した8月末頃の日本との気温差に驚きました。日本では半袖でも物凄く汗をかいていたのに、こちらに来てから私は一度も外で半袖を着ていません。パーカーやトレーナーだけでも過ごせていました。

 9月に入ってからは早朝や夜中には0℃まで下がったこともありました。日中は10℃前後だったと思います。この時期は雨が多い時期でもあるそうで、太陽の出ていない日は特に冷えるので必ず温かい上着が必要です。学生イベントは外でのものが多く、雨風から守ってくれるウィンドブレーカーは必須です。現地学生も野外でのイベントにはスポーツメーカーのウィンドブレーカーのようなものを着ている方が多かった印象です。また、現地の方は多少の雨では傘をささないこともあり、日本の様に傘は気軽に手に入りません。丈夫な折りたたみ傘を日本から持ってきておくのがお勧めです。

 10月に入る頃にはマフラー必須で、コートや薄手のダウンを着ている人も増えてきました。天気は10月前半は陽が出ている時間は10℃前後ありましたが、寒い時だと5~7℃ほどだったかと思います。10月下旬には昼間でも2~5℃ほどで、ニット帽や手袋が必要になってきます。また、陽が上る時間も非常に遅くなってきて、場所によっては地面が凍っています。現地の教授には、冬でも耐えられるブーツと靴につけるスパイクのアタッチメントのようなものをそろそろ購入するように勧められました。

 日本と比べ、秋でもものすごく寒いフィンランドですが、建物の中は本当に暖かいです。大学内には上着をかけておくところがあり、学内で上着を持ち歩く必要はありません。また、建物内では薄着の人も多く、重ね着をして体温調節をするのがポイントです。

 私はフィンランドの天候についてとても楽観的に考えていたので日本でほとんど準備をしてきませんでした。それもあり、私はなかなかこちらの天候に慣れず、体調を崩してしまいました。寒暖差だけではなく、日本に比べるととても乾燥しているので、最初の1か月はのど飴と温かい飲み物の入った水筒が手放せませんでした。寒さ対策と乾燥対策はしっかりしておくことをお勧めします。

⇑オリエンテーション期間に行われた街中ウォークラリーの様子

⇑3.2€の学食、この日のメニューはロールキャベツでした

⇑早朝‐3℃まで下がった10月下旬の日、道端の葉っぱが凍ってました