Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーボアカデミー大学
2022年 9月号 国際学部 W.S

①オリエンテーションについて

 オーボアカデミーではOrientation weekが授業の開始1週間前から始まります。2022年は8月29日から9月2日までの5日間でした。

 Orientation week初日の月曜日はofficial arrival dayです。この日のうちに大学の担当者のところでオーボアカデミーの学生としての登録を行います。この登録を行うことで大学のシステムを利用したり、アプリで学生証を提示することもできるようになります。また、大学から借りることのできるstarting package(写真1枚目)はこのofficial arrival dayに受け取ることができます。これは最低限の食器や調理器具・寝具をデポジットを払うことで大学から借りることのできるシステムです。私はこれで初期費用を抑えられたため、とてもありがたく利用させてもらっています。きれいで新しいものを使いたい方は、これらを借りずに購入されていました。

 また、Official arrival dayとなっているのでこの日に多くの学生が到着したようです。ですが、この日に到着すると到着翌日からぎっしりレクチャーを受けることになってしまいます。私はofficial arrival day の1日前に到着したのですが、日曜午後でお店がほとんど閉まっていたこともあり、必要なものを買いそろえてゆっくりすることができませんでした。そのため、あと数日早く日曜日を避けて到着してもよかったと思います。時差や気温差などで体調がとても揺らぎやすいので、数日前に到着し体調や環境を整えてからオリエンテーションに参加されることをお勧めします。

 火曜日から金曜日までの4日間はフィンランドについて、町について、大学のシステムについてなど様々なレクチャーがありました。このオリエンテーションは基本的に全員参加必須で、授業の登録等に関する説明も行われます。また、スケジュールにはDVVというフィンランドの公的機関に住所の登録に行ったり、授業で学校での実習を希望する生徒は実習校の見学に行ったりもします。レクチャーでは重要な情報がたくさん伝えられます。しかし、日本のように「明日の持ち物」などの重要なこと最後にもう1度念を押して言ってくれるといったことはありません。しっかり自分で聞いて理解しておく必要があります。実際私は、いくつか情報を聞き逃していたようで、DVVに2度行かなければなりませんでした。

 また、オリエンテーション期間には様々なイベントが学生主催で行われます。私もピクニックやフェスティバル、パーティーなど様々なイベントに参加しました。フィンランドでは新入生に対して在学生がチューターとしてついてくれるのですが、大学施設を案内するだけでなく、様々なイベントを開いて町や新生活に馴染めるようにサポートをしてくれます。オリエンテーション期間は本当に毎日大小さまざまないくつものイベントがあるのでとっても楽しいです。同時に、本当に疲れるので事前に体調を整えておくことは重要です。

 

②言語について

 フィンランドの公用語はフィン語とスウェーデン語です。スウェーデン語話者は国内で少数派ではあるようですが、街中ではフィン語のみならずスウェーデン語の表示があります。そして、フィンランド国内の地名もフィン語とスウェーデン語の2つの名前を持っていることがあります。例えばHelsinkiはフィン語で、スウェーデン語ではHelsingforsです(写真2枚目)。大学のある町も、Vaasaはフィン語でスウェーデン語ではVasaです。

 そして、私の通うオーボアカデミー大学はスウェーデン語が学内の第一言語です。そのため、学内の掲示等は基本的にはスウェーデン語です。留学生に提供される言語の授業もスウェーデン語がメインで、私も現在スウェーデン語を勉強しています。フィンランドの国民は基本的にフィン語とスウェーデン語どちらも勉強しなければいけないようですが、一部の地域ではフィン語を学ばないこともあるそうです。現地学生チューターさんの中にはそういった地域出身で、全くフィン語を話さない方もいらっしゃいました。また、現地学生と話していてもスウェーデ語の曲やエンタメを見ている方が多いようです。

 また、フィンランドでは本当に多くの方がとても流暢に英語を話されます。私はフィン語もスウェーデン語も勉強したことがなかったので、留学前に最も心配していたことの1つが言語でした。ですが、現地の方の多くの方は英語がとても流暢なので、学内でも街中でも今のところ大きな問題なく意思疎通できています。私はスーパーなどで困ったときは英語で話しかけるのですが、お店の方も他のお客さんもとても親切に流暢な英語で助けてくれます。しかし、街中やスーパー店内の表記は基本的にフィン語とスウェーデン語のみです。今のところスーパーの買い物に翻訳appは必須なので、スウェーデン語の勉強も頑張っていきたいと思っています。

 

 最後に、フィンランドに来て1週間ほど経った頃に家の近所でオーロラを見ることができました。留学生のコミュニティでオーロラが見れるかもという情報をゲットして近くの海辺に行ったのですが、他にも多くの学生がオーロラを見に来ていました(写真3枚目)。

 まだまだ慣れないことばかりですが、現地の方は本当に親切な方が多いです。まだ1か月ほどしか経っていませんが、住みやすくきれいな自然に囲まれたVasaに来れてよかったと思っています。これから10か月楽しいことだけではないと思いますが、頑張れそうです。