Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーボアカデミー大学
2023 年12 月号 国際学部 M.Y

①治安、危険を感じたこと、トラブルについて

私はフィンランドのヴァーサという小さな都市にある大学で留学をしています。私は、留学が始まってからヴァーサで危険を感じたことや治安の悪さを感じたことはほとんどありません。もちろん、生活するうえでトラブルに巻き込まれることがないように、夜遅くには1人で出歩かず日中の明るいうちに買い物に行ったり、夜に外出する時は友達と一緒に行動したりしています。フィンランドは冬になると、日照時間が4-5時間と短くなるので、朝になってもまだ暗いのですが「朝」であることには変わりなく人通りも多いので危険を感じたことはありません。夜は、人通りが少ないので基本的には出歩かないようにしています。私がひとつ気をつけなければいけないと思ったことは「きちんと断る」ことです。例えば、知らない人に連絡先を聞かれることがあっても、連絡先を交換したくなければちゃんと断るということが大切です。私は、「断る」という行動に抵抗感があり曖昧にした状態にしていましたが、きちんと断らなければ相手に分かってもらえないことがありました。何度も執拗に聞かれたり部屋の場所を聞かれたりして怖い思いをしたこともありました。最初は、回答を濁らせることで「私は交換したくない」ことが相手に伝わるかと思いましたが、最終的には恐怖を感じたのではっきりと言葉にして、連絡先を交換したくないことを伝えました。言葉を選んで人とコミュニケーションをとることはとても大切ですが、時にははっきりと自分の意見を伝えることも大切だと感じました。

②冬休みの旅行で感じたこと

冬休みの間、クリスマスと年明けをイタリアで過ごしました。一昨年、龍谷大学で留学をしていたイタリア人の友人に案内をしてもらいました。フィンランドでは、秋学期のみの留学で12月の半ばに帰国してしまう留学生が多く、昨年フィンランドに留学していた友人によれば、クリスマスの期間はほとんどのお店が閉まっており、日照時間も短いので気分が落ち込むことがあったとのことでした。そのため、冬でも比較的暖かく、今年のクリスマスは晴れの日が続いていたイタリアで友人と2週間を過ごせたことは精神的にとても助けられました。イタリアへは、フィンランドから飛行機で3時間ほどで行くことができます。他の国に旅行しやすいところはヨーロッパのとても良いところであり、EU圏ではほとんどの国で通貨が統一されているので支払いもとても分かりやすいです。1-3日目は、ローマを案内してもらいました。教科書でしか見たことがなかった建物や芸術作品を間近で見ることができとても感動しました。クリスマスの期間は友人の家で彼女の家族と過ごし、今まで過ごしてきた日本のクリスマスとは違ったクリスマスを味わうことができました。その後も、もう1人の友人も合流して3人で山に行ってとても綺麗な景色を見ました。ローマでも彼女の住む街でも沢山の教会を巡り、彼女が歴史的な経緯や宗教について話をしてくれ、3人で山へ行った際にも様々なことを教えてもらい、楽しいだけではなく学ぶことがとても多い2週間でした。ヨーロッパの国を旅することで、歴史を客観的に見て知識を受容するだけではなく、自分の生活にいかに歴史が関係しているのかということを身にしみて感じます。私は世界史の勉強が好きでしたが、自分からは遠い存在のもので、昔のこととして考えていたこともありなかなかイメージしにくいことが多々ありました。ですが、実際に歴史的建造物を目にしそこで歴史を学び、現地に住む人と話したり、ヨーロッパの地形を理解することで全ての点が繋がったような感覚がありました。ヨーロッパ圏内に留学をしたいと考えている人がいれば、世界史や地理を勉強してから来ると、より深い学びを得ることができると思います。