Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーボアカデミー大学
2024年 2月号 国際学部N.H

①試験について

 

オーボアカデミーで行われる授業の試験について書きたいと思います。試験については実は11月号にも詳細を書いたので、今期から新しく受け始めた授業について書こうと思います。1月上旬から始まる今セメスターの第一ピリオドではフィンランド語レベル1、そしてArt and Architecture in Finlandという2種類の授業をどっちも週2回受けてます。

フィンランド語の授業は1セメスターフルでの履修なのでまだ期末テストは受けてないのですが、3週間に1回ぐらい小テストを受けます。小テストと言っても結構ボリューム満点、応用系の問題がほとんどで、本気で準備しないとなにもわかりません。今のところ筆記のテストだけで、後にリスニングとスピーキングもあるって言われた気がします。先生が語彙練習の課題を出すのですが、アプリを通じて空き時間に出来るので気に入ってます。フィンランド語の授業は単位互換できないしボリュームを結構ありますがオーボアカデミーに来たら是非履修して欲しいと思ってます。どんどん街のサインとかの意味が分かるようになったり、レストランのメニューがうっすら自分の中で言語化できたり、話しかけられた時毎回英語で聞き返す必要がなくなったり、なにより国語を学ぶことでその文化背景を学ぶことができます。

Art and Architectureはその名の通り美術に関する授業です。中世から現代まで、フィンランド、そしてヨーロッパの美術について学べます。試験についてですが、事前に14個のエッセートピックを渡され、試験本番その中から5個ピックアップされたエッセーを書くものです。まさかの暗記テストとエッセーの筆記課題の混合タイプの試験です。ほぼ全トピックA4用紙一枚以上とかで結構ボリュームがすごいです。自分にとっては実質14ページ分の英文を丸暗記する必要のある試験でした。3回テストを受けるチャンスがあったのでなんとかなりました。この授業では特にフィンランド人なら誰でも知ってる、Kalevalaというフィンランド文化、精神、アイデンティティーの根本理念と言われている詩集について知れたのが非常に良かったです。

今回のピリオドで履修してる授業はどっちも留学生用の授業で、(いまだに大学で日本人は見たことがないのですが)今回ほぼ初めてクラスに自分以外のアジア人が参加してたし、自分より英語が得意ではなさそうな人も何人かいて、前期に比べて圧倒的にハードルは低かったです。しかし前期の大半がフィンランド人の中受けた超アウェーな試練的授業達に比べると今期はぬるすぎるなーと感じることもあります。オーボに留学したら、留学生用の授業だけではなく現地の学生が受ける授業をぜひ履修して欲しいです。本当に雰囲気が全く違うし、リアルなフィンランドの先進的な教育を受けることができます。クラスには本当に自分以外全員超博識なヨーロッパ人しかおらず当時はちょっときついと感じたこともありましたが、今となってはあそこで揉まれたのは本当にいい経験だったなと思います。

 

②円安が止まらない

現在ちょうど3月になり、日没が17時半ごろと日がだいぶ長くなりました。気温も2月初旬はたしかまだ-20℃の時があったのですが、今は氷点下行くか行かないかぐらいで安定してて圧倒的に過ごしやすくなりました。まだまだ道路は凍ってつるつるなのですが3月になってやっと日本の冬っぽい気候になったかなと感じます。しかし最近円安がまた大変なことになってきています。1ユーロ164円を上回る時もあり、年末は155円とかだったのでだいぶ不安定なことが見てわかります。去年の今頃はちょうど140円ぐらいだったのを考えると金銭的な意味でほんと最悪なタイミングで海外に住んでいるなとつくづく感じます。

ここで海外に住む上でお金を節約したい人に向けて重要なアドバイスがあります。それは現地通貨の銀行口座をつくることです。もちろん現金を降ろせたり返金を受けたい時など色々便利なのもありますが、何よりも支払いのレートが全然違います。口座が作れたらWiseというサービスを使って送金してください。一気に1000ユーロぐらい送金すればほとんどその時の為替レートそのままの金額をそのまま両替送金してくれます。もし今のレートが1ユーロ160円で、現地口座のカードで支払いをすると為替レートがそのままセーブされた金額で支払えるので支払額はもちろん1ユーロあたり約160円です。しかし日本円のクレカで支払いをすると毎回両替の手数料が上乗せれ(カード会社にもよりますが)1ユーロあたり約165円の支払いになってしまいます。この場合総合の生活費が一か月1000ユーロだとすれば一か月約5000円浮かせることができますね。

しかしながらこれのややこしいところは支払いのレートは現地通貨口座へ送金した時の為替レートが反映されるというポイントです。したがってもし一気に送金した次の日円がすごく高くなっちゃったりなんかした場合は大損です。逆にユーロが突然安くなったタイミングでもし送金することができれば大金持ちです。なのでもし僕がまだましな2か月前に大きい両替をしていれば今の1ユーロ160円を超える最悪のレート状況の弊害を何も受けることなく済んでいました。様子を見て良い感じの塩梅で両替をしていくのがコツだと思います。

特に北欧など現金を一切使わない国では現地の口座を作らない人は意外と多いですが節約したい人はぜひ試してみてください。

 

3月になっても滑る道↓

 

 

 

 

 

 

 

氷上を歩けるタンペレのナシ湖とトゥルクのアウラ川↓

 

 

 

 

 

 

 

 

氷点下を上回り蒸発して曇るトゥルク大聖堂↓