Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーボアカデミー大学
2024年3月号 国際学部M.Y

①現地の学生、友人について

フィンランドに来てから、日本人とフィンランド人は少し似ているのかなと思うことが多々ありました。留学初期は、たくさん現地の友達ができることを期待していました。というのも、私の今までの留学経験上、現地の学生から話しかけてもらったり、誘ってもらうことが多かったので、私はその誘いを受けることで現地の学生と仲良くなることが多かったからです。今回の留学でも、そのようなイメージを抱いたままここへ来て、最初は全然友達ができなくて悩んだ時期がありました。初めは、私のコミュニケーション能力と英語能力が欠けているから友達ができないとネガティブな気持ちになりましたが、数ヶ月ここで生活すると現地の人の性格と私の性格が似ていることも原因の一つだと気がつきました。一般的に、日本人はシャイな性格だと言われることがありますがフィンランドの人もまた、シャイな人が多いようです。私の性格も現地の学生の性格も、友達どうしではたくさん会話しますが知らない人とは一定の距離を取ろうとするところがありました。出会った人全員と友達になろうとプレッシャーを感じる必要はないと思いますが、友達になりたいと思う人がいたら自分から話しかけてみるのは本当に大切なスキルだと思います。「留学」と聞いて一般的に想像されるような友達作りとは少し異なっている部分があると、今になって私は感じるので、初期の段階から恐れずにもっと話してみるべきだったなと思うことがよくあります。もちろん全員がシャイで静かな人ではないですが、話しかけられるのを待っていたら良い機会もタイミングも逃してしまいます。私の場合は、一度話してみたら優しい人ばかりだと思ったので、友達作りにおいては、最初の一歩を自分から踏み出すことが重要だと思います。

②フィンランド国内の二つの言語について

私が通っているオーボアカデミのあるVaasaという都市は、スェーデンに近く大学内はスウェーデン語話者がほとんどだと聞きました。Vaasaの出身ではなく他の地域出身で、オーボアカデミに通う学生がこの大学を選んだ理由が気になり、彼らに尋ねたことがあります。数人に尋ねただけですが、全員がスウェーデン語で授業を受講できるからとのことでした。フィンランドでは、フィンランド 語とスウェーデン語の二つの言語が公用語とされています。歴史的かつ地理的な理由で、もともとスウェーデン王国の一部であったために今でもフィンランド国内でスウェーデン語を話す人がいます。私のルームメイトも、フィンランド人ではありますが、フィンランド語は話すことができないと言っていました。私の住んでいる地域では、スウェーデン語話者が多いため、フィンランド国内のスウェーデン語話者とフィンランド語話者は大体半分ぐらいなのかなと思っていましたが、実際のところ、スウェーデン語話者の割合は減少傾向にあるようです。街中や、大学内など、大抵の場所でスウェーデン語とフィンランド語の両方で表記がなされている看板を見ますし。どちら一方が極端に差別を受けたり、社会的立場の公平性にそれほど大きな差はないようですが、言語が二つ存在することによる様々な問題はあるようです。また、スウェーデン語よりもフィンランド語の方が圧倒的に難しい言語であるため、現地の学生でもフィンランド語はあまり話せないと言っている人をよく見かけます。