Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

エクス=マルセイユ大学
2024年3月号 国際学部 S.N

①余暇の過ごし方
授業がない日や空きコマ、週末などは1人で過ごすことと人と過ごすことの比率が半々くらいです。大体1人で過ごす時は、授業の復習、課題をしたり、日本にいる友達や家族と電話したり、marché(マルシェ)に行ったりします。課題は主に翻訳・分析の授業で毎回課される日本語→フランス語の翻訳です。毎回、先生がテキストを提示するのでフランス人の学生も日本人の学生も同じものを翻訳します。marchéは毎週火、木、土曜日にエクスの中心地で開かれ、衣類、アクセサリー、マルセイユ石鹸、食材などさまざまな商品が売られています。食材は、パン、チーズ、ソシソン(フランスのソーセージの一種、サラミに似ている)、スパイス、肉類、パスタ多種、果物、野菜などです。さらに、今の季節は魚介も売られています。marchéは、買い物をしなくても素敵な雰囲気を感じることができるのでとても気に入っていますが、日本にないのがとても残念です。
友達といる時は、大学のカフェや食堂で喋ることが多いです。また、エクス=マルセイユ大学はタンデムというペアでの言語交換のシステムがあるので、一緒に中心地へ遊びに行ったり、カフェで話したり、どちらかの家で一緒に料理を作ったりできます。タンデムは、CFAL(Centre de Formation et d’Autoformation en Langues)という大学の機関が構成しており、決められた期間までにお互いの予定を合わせて6回のセッションをします。そして最後のセッションでお互いが勉強している言語(フランス人なら日本語、日本人ならフランス語)で話している内容を5分間録音して、CFALに送るというものです。日本人留学生は大半がタンデムをしています。

②サマータイム再び
ヨーロッパやアメリカ、オセアニアなどの多くの国、地域ではサマータイムのシステムが導入されています。サマータイムは、起床・就寝時間、労働時間はこれまでと同じで明るい夕方の時間が1時間増えるためその時間を有効に活用できるというものです。メリットの例えとしては、夕方の照明や朝の冷暖房の電力などが節約されるという点です。フランスでも3/31の夜中にウィンタータイムからサマータイムに変更されました。10月のサマータイムからウィンタータイム変更の瞬間は寝過ごしたので、今回は起きておこうと思いました。切り替わりの瞬間だからといって特に期待以上のことが起こるわけでもないですが、留学中の貴重な体験として思い出に残すことができてよかったです。しかし、明るい時間が増えることによるメリットもデメリットも実感しました。明るい時間が増え、電気を使う時間が短くなるのはとても良いことですが、夕方の太陽の位置によって時間を判断することが困難になりました。ウィンタータイムで19時だった明るさが、サマータイム開始によって20時の明るさになるため、行動の目安を太陽の位置にすると外の明るさに反して時計は1時間先に進むという現象から、「いつのまにかもうこんな時間」と感じることもしばしばです。サマータイムに慣れるまでは、頻繁に時計を見て行動することが重要だと感じ、また、時計という存在がいかに生活の要であるか再確認することができました。(一番下の写真は4月中旬20:30外の明るさ)