Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2012年10月号 法学部 Y.S

・授業紹介①

私は前期の授業に学部のスペイン語と語学学校のスペイン語を受講しました。学部のスペイン語は履修する前にテストを受けそしてその結果をふまえてクラスに割り当てられるのですが、今年はクラスが2つしかなく、今は一番下のクラスでserとestarの違い、現在完了、点過去、線過去などをやっており、授業中に一回くらいの割合で近くに座っている人と一緒になって問題を解いたり、熟語の意味を想像したりしています。今のところですが、二回に一回の割合で簡単な宿題が出されています。授業時間は一時間半で週に二回あります。

語学学校のスペイン語も授業が始まる前にテストを受け6つのクラスの中から自分のレベルに適したクラスに割り当てられます。私はレベル3のクラスになり、そのクラスでは代名詞や接続詞、接続法などをやっています。授業中で習う文法についてはスペイン語検定でいう4級に値するものが7割、8割といったところでさほど難しくはないと思うのですが、このクラスの授業スタイルとしては文法の説明を受けてその習ったものを使い隣に座っている人と一緒に問題を解いたり、文を考えたり質問しあったりと会話が重視されていると思います。語学学校のクラスは大体同じレベルの各国の生徒が10人前後集まった少人数制のクラスで、とても語彙が豊富という生徒は少ないと思うのですが、ヨーロッパの生徒はほとんどが非英語圏でも英語を話せ、会話聞き取りに長けているため、同じレベルのクラスにいるにもかかわらず実力の差を感じます。なので一番スペイン語が上達するのに最適な授業ではないかと思っています。このクラスではほば毎回宿題がだされ、大体すべて終わらせるのに30分ほどかかっています。授業時間は途中の15分ほどの休憩も含めて2時間半で週二回行われます。また、語学学校に申し込んだ人は、これは行きたい人だけで強制ではないのですが、午前中に一時間の会話の授業が週に一回、文法の授業が一回行われており、これはほとんど文法の授業でさえ会話中心の構成となっており、強制参加の授業でないため参加者も大体5人ほどなので良いスペイン語のスピーキング、リスニングの練習の場となる授業だと思います。

 

・カルチャーショック、主に手続きについて

想像つくかもしれませんが手続きに関しては結構いい加減な時があります。そのいい加減さのおかげではやく済むこともありますが、その一方で時間がかかったり、間違いをおこされたりなど不利益を被る時もあります。

私は日本からEMSで冬服や参考書、問題集などを送ってもらいました。日本からスペインへ荷物を送る際、内容物の合計金額と送料が合わせて150ユーロ以上ならば関税を支払わなければならないようです。日本からスペインへの送料の時点でかなりかかってしまうので、基本的にマドリードの税関で止められて必要書類の提出、場合によっては関税の支払いを行わなければならないと思います。

日本からスペインまでは大体EMSならば4日で着きます。私の場合、荷物の送料と内容物の金額の合計が150ユーロ以上だったので税関で止められ、そこからAVISOという書類が寮のポストに届くまで4、5日かかりました。このAVISOとインターネットでダウンロードできるDECLARACION JURADA DE VALORという書類に必要事項を書いて市役所でもらった住民票と一緒に、FAXで送るかこれらの書類をスキャンしてメールに添え付きし送る必要があります。AVISOの電話番号の欄には自分のスペインでの携帯かVilaの電話番号、最悪、友達の電話番号を記入しても大丈夫なようです。後はメールアドレスと、tarjeta de estudianteの番号(パスポートでは受け付けてもらえない)を記入し、Mercanciaの欄には、個人の荷物ならばefectos personalesと記入します。FAXはUABにある郵便局で送ってもらえ、また、市内にあるworkcenterという24時間営業のコピー屋では書類をスキャンしFAXも送ってもらえます。一度DECLARACION JURADA DE VALORにEMSの送り状に書いた内容物の金額をそのまま書いてFAXしてもらったのですが、税関の手続きを代行している会社から、個人の物で中古品なら価格のところを0にしてもう一回書類を送ってくれとメールが来ました。なのでそのように訂正し、FAXしメールもしました。すると問題なく受理され、結局私は関税を払わずに荷物を日本からの発送後、二十数日たって受け取りました。なぜ私は関税を払わずにすんだのかわかりませんし、荷物受け取りの際に、その時間帯は部屋にいたにもかかわらずインターホンも押されず不在届けがポストにあり、自分で荷物を郵便局まで取りに行きました。スペインの手続きはいい加減と念頭においておいたほうがいいと思います。