Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2013年4月号 法学部 Y.S

・交換留学を振り返って

私の交換留学期間は2012年の9月から2013年の6月の終わりまでの10カ月で、現時点で約8カ月こちらで過ごしており、やはり時間が過ぎるのが早いなと感じます。もちろんこちらに来る前の私と、現時点での私を比較すれば現時点での私のほうが実力があります。スペイン語の聞き取りも以前と比べたらですが、上達していますし、スペイン語での文章表現の幅も広がっており、文章の書き方も変化しています。授業以外に自宅でも勉強はしており、単語を覚えたり日常でよく使用するフレーズを暗記したりしたりしていますが、10ヶ月という、私は短い期間だと思いますが、限られた時間の中で暗記物で時間を消費するのはもったいないと私は感じました。私はあまり授業に登録していませんが、それでも時間が足りないと感じます。

私のこの大学に来る前の日本での勉強は、ペーパーテスト向けというか、スペイン語の文章を日本語に訳すというのが中心の勉強で、スピーキングなどの勉強をあまりしていなかったので、今現在もですが、スペイン語で話す際に、動詞の活用などの理由もあり、かなり自分自身に対してもどかしさを感じます。こちらに来て、スペイン語を聞く、話すということを意識して勉強していますが、特に最初のころの今以上に聞けず、話せずという状態で過ごした日々を、無駄とは思いませんが、浪費してしまったなと思ってしまいます。なのでこちらに来る前のすべてある程度完了させておければと後悔しています。

バルセロナ自治大学ではおそらく、スペイン語検定の4級を取得していれば一応やっていけると思います。もちろん単語などは覚えていれば覚えているほど良いと思いますが、スペイン語常用6000語という単語帳とスペイン語検定1,2,3級対策という問題集の巻末に載っている熟語を暗記し、使いこなせればこちらで生活、授業を受ける分には十分だと思います。スペイン語関係の仕事に就く場合、最低限の求められる資格がDELEではB2からです。スペイン語単語6000と、上記の問題集の巻末に記載されいる熟語、約800ぐらいでは多少その試験を合格するのには心もとないかもしれません。

あと、個人的にはスペイン語と並行して英語も学習しておくことをお勧めします。交換留学生に加えてエラスムスというヨーロッパの留学生はほとんどが母国語と英語を操り、そしてスペイン語を学んでいるという人が多いので英語を使用する機会は多いと思います。英語を学習するという環境も備わっていると思うので、こちらで英語とスペイン語を勉強すれば有意義に時間を過ごせるでしょう。

 

・交換留学前にやっておいたほうがいいと思うこと

龍谷では12月に選考試験を受け、1月に結果発表、そして交換留学が決定してから9月になるまでの間に必要書類をそろえ、寮などの申し込みを済ませるというのが大まかな流れです。選抜試験の点数などによっては返済不要の奨学金が給付されるので最低でも留学に出発する一年前から本格的にスペイン語の勉強を始めたほうが良いと思います。選考試験は年によって違ってくるともいますが、スペイン語のみの試験ですし、その上結構簡単なので奨学金の資格を得るということを念頭に置いて受験するといいでしょう。手の届かないというものではないと思います。

ビザの発行や寮の申し込みなどの手続きは5、6月に集中します。面倒くさいと言えば面倒くさいですが、大使館に電話し必要書類の取得方法を聞く、必要書類に記入する、警察署に電話し無犯罪証明書の所得方法を聞く、両親に残高証明書を取得してもらう、バルセロナ自治大学の寮の担当者にメールで何のタイプの部屋に住みたいか伝える、バルセロナ自治大学のウェブで簡単な手続き、東京の大使館へ必要書類を持ってビザの申請と、ビザが発行されればそれを取りに行くといった具合です。ビザ取得に必要な健康診断はおそらく留学する人たちなど専用の病院、診療科でないと断られるので、自分の住んでいる府、県に加えてトラベルクリニックと打ち込んでグーグル検索すれば探せる思います。京都であれば山科区の洛和会音羽病院にてしてもらえます。寮の申し込みは申し込み期日が始まったらすぐに申し込んだほうが良いです。私はメールにて第一、第二希望まで書き、決定すればメールにて知らせてもらえました。東京に行ったり警察署、市役所に行ったしなければならないので、手続きを1日ですべて終わらせることは不可能ですが、書類の記入、取得を含めて難しいものではありませんし多くもないです。その他、手続き以外に交換留学までにやることはひたすら勉強だと思います。