Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2015年9月号 経済学部 G.Y

①オリエンテーションについて

私がバルセロナ自治大学に到着したのは9月1日で、その日の正午頃に大学付属のVILA UNIVERSITARIA という学生寮の入寮手続きを済ませ、そのあとに寮の管理者であるAngel Gonzalezさんから学生寮についてのオリエンテーションを受けました。何百人もの留学生が生活する寮であるため、オリエンテーションはすべて英語で(留学生すべてがスペイン語を勉強しているわけではないため)、授業が始まる9月14日までの間に土・日曜日を除く毎日午後4時から実施されていました。

大学の授業に関するオリエンテーションは授業開始日の14日、大学内にあるPlaza Civicaという広場にあるシアターにて映像による説明で行われました。履修登録の方法ですが、最初の1週間は見学という形で自由に様々な授業に参加することができ、その中でどの授業が自分に適しているかを見極める期間になります。そして人によって若干登録の時期は異なりますが、早い人は約1週間後の22日に、遅い人は2週間後の28~29日に受ける授業を決定して教務課から渡された履修登録用紙を事務室へ提出し、履修登録の手続きを済ませます。授業には通年のものと前期だけのもの、後期だけのものが存在するため、事前によく確認しておく必要があります。スペイン語の授業についてですが、授業が始まるのは9月28日からでありそれまでにレベル分けのテストが行われ、この結果によってクラス分けがなされます。テストは9月14日と16日に分けて実施されました。

②着いたらまずしなければならないこと:NIEの申請

NIE(Número de Identidad de Extranjero)とはスペインにおける外国人の居住許可証のことです。1年留学する場合はTarjeta de estudianteという学生用のものを到着後1か月以内に申請しなくてはなりません。これがないと不法滞在扱いとなってしまうからです。

申請の手順ですが、まず大学のIWPという施設で申請に必要な書類が一通り記載されている紙を受け取り、その後市役所に行き住民票を発行してもらう必要があります。市役所は学生寮から出ているバスに乗って10分~15分ほどかかる場所にあります。住民票を発行してもらったら、住民票とIWPに指定された書類を揃えて今度は警察署へ向かいNIEの申請手続きを行います。

しかしこれがかなり厄介で、9月の上旬から中旬にかけてはNIEの申請で警察署に押しかける学生がとても多く、警察署側も一日ではさばききれないため一日に受け入れるNIEの申請の数を制限しています。僕の場合は1日につき20人ほどしか受け付けていませんでした。このことを知らずに警察署へ朝の9時頃に向かった私はすでにその日のNIEの申請受け付けは終了したと言われ、門前払いされました。そのため、翌日の朝一番に学生寮から出るバスに乗って警察署に向かい、7時半(警察署が開く1時間以上前)の段階で警察署前で待機することで、どうにかNIEの申請にこぎつけました。申請にはかなり時間がかかり、また代金として15ユーロほど必要です。午後1時過ぎ頃にようやく申請が終わりました。NIEは申請後1か月程で発行されます。