①余暇の過ごし方
学生寮の周囲は住宅地であるため大きなデパートやレストランなどは一切なく、平日・休日問わず閑散としています。
そのため休日に友達と遊びに行くなどして過ごす場合は学生寮のすぐ近くにあるカタルーニャ鉄道の駅から出かけることが基本となっています。
「とりあえず何かしに出かけよう」というつもりで出かける場合、行き先はやはりカタルーニャ鉄道で40分ほどの場所にあるバルセロナの市街地、プラサ・カタルーニャであることがとても多いです。
プラサ・カタルーニャ周辺にはたくさんのレストランやバルが立ち並び、お土産などを取り扱う店も多いので買い物には困りません。
またカサ・ミラやサグラダ・ファミリア、グエル公園といった名物の世界遺産へのアクセスも容易であるため、休日にふらっとこの場所に出かけるだけでも暇をつぶすためのいろんな選択肢があります。
ただし日曜日と祝日は基本的に売店などは休みであるため(例外もあります)、出かけずに寮の部屋で休日を過ごすことも多いです。
高速鉄道であるAVEの駅もここからタクシーで10分とかからずアクセスできるため、これを利用しカタルーニャ州から他の州へ旅行することもできます。
先日マドリードまで日帰りで旅行をしたのですが、この日はソフィア王妃芸術センターなどのミュージアムを見て回り、スペインの芸術作品を堪能してきました。
②スペインの宗教行事、セマナ・サンタについて
キリスト教の文化圏では毎年イエス・キリストの復活を祝うべくイースターという移動式の祭日が定められていますが、ここスペインでもそれは例外ではありません。
ただ、むしろスペインではそのイースターに至るまでの1週間の方が重要視されているとも言えるかもしれません。
スペインやメキシコではイースターまでの1週間をセマナ・サンタ(聖週間)と定めており、毎年この間に様々な催しが行わています。2016年のイースターは3月27日であるため、セマナ・サンタの始まりは3月20日からとなっています。
今回はその様々な催しのうちの一つである聖金曜日のプロセシオン(聖行列)について紹介させていただきます。
セマナ・サンタ期間の金曜日である3月25日、バルセロナでは午後5時~6時頃からイエスや聖母マリアの像を中心として多数の楽隊や仮装をした人々の行列をなしての行進が始まります。
プロセシオンは3つのグループに分かれてそれぞれ厳かな楽隊の演奏と共に別々の場所を起点にしてゆっくりと行進しバルセロナの街を練り歩き、そしてそのうち2つのグループ…十字架を背負うイエスの像を中心としたグループと聖母マリアの像を中心としたグループが大聖堂の前で合流します(写真はその様子です)。
この後もプロセシオンは夜遅くまで続くのですが、この2つの行列が合流した際の迫力は言葉に言い表せないほどのものがありました。
非常に見物に来ている人の数が多く、その全行程を見届けることはできませんでしたが、スペインにおける一大宗教行事としてとても印象深いものがありました。