①現地の学生、友人について
バルセロナ自治大学には様々な国からの学生が留学に来ていて、スペイン語の授業でも学生の国籍は中国、韓国、ロシア、ドイツなど多岐にわたります(このため、授業中に行われるグループワークでは学生同士の話がしやすいよう移民問題など世界情勢に関するトピックが扱われることもしばしばあります)。
が、やはり現地でもっともかかわりが多くなるのは自治大学に通うスペイン人の現地学生になります。留学当初は留学生向けの交流イベントを行う彼らにはお世話になりましたし、そうした学生スタッフのうちの何人かは今でも友人として親しくしています。
また、バルセロナ自治大学の学生だけでなく、大学外でもスペイン人の友人ができる機会に恵まれました。バルセロナの市街地にはいくつか日本の漫画やアニメなどを取り扱うサブカルチャー専門店のようなものが出店しているのですが、留学を開始して少し経った頃に物珍しさからその手の店に立ち寄ってみたところ、3人組のスペイン人大学生(バルセロナ自治大学所属ではない)から声をかけられました。日本からスペインへ留学に来ているということを話すと彼らに歓迎され、その後日本のことや好きな漫画の話などでとても会話が弾んですぐさま彼らとは友人になりました。彼らとはその後も何度も会って一緒に遊んだりもしています。
どちらの友人にしても私の拙いスペイン語に合わせて会話をしてくれて、思いやりを感じることができました。良い友を持つことができたと思います。
②大学や寮で開催されているイベントについて
前述のとおり、バルセロナ自治大学ではスペイン語を学ぶ留学生のために現地の学生たちがスタッフとして学生同士の交流イベントを定期的に実施しています。
そのうちのひとつがTandemという活動です。これは留学生同士で集まってペアを組み、スペイン語(それ以外にも様々な言語)の練習を様々な活動を通して行うという趣旨のイベントであり、月に一度ほどのペースで開催されます。
私が参加したのは一度だけですが、ペアとなる学生が日本語にとても興味を持っていたというのもあり会話が弾んで楽しむことができました。他にもバルセロナ自治大学のアジア圏の文化研究をしているグループが定期的に文化体験フェアを開いたり、学生団体の出店が展開されたりとその種類は多種多様です。
また大学だけでなく学生寮の方でも寮の管理人であるAngel Gonzalezさんから寮に住む学生へのアプローチが積極的に行われています。彼は月に2~3度ほどの頻度で学生向けに遠足やディスコなどの遠出企画を開催しており、いずれの企画も数十人規模の参加者が集まるイベントになっています。私も彼が開催する企画には何度か参加していて、そのうちの一つがバルセロナのバルめぐりというものです。Gonzalez氏は実に多くのバルを知っているため、その過程で私もバルセロナのバルに親しむことができました。