Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2016年9月号 経営学部 R.K

①オリエンテーションについて

私は学校に到着したのが9月1日でした。だいたい留学生は9月の1〜3日の間にこちらでの生活をスタートさせます。そして9月の1〜2週目に履修登録に関するオリエンテーションがあります。そのオリエンテーションの内容は簡単に言うと時間割の組み方、それらの提出の日にちや場所の説明でした。スペイン語がある程度できないと理解できない内容でした。プロジェクターも使って説明してくれますがあまり頭に入ってきません。私はほとんど理解できませんでした。

しかし、UABには日本人の先生が勤務されているので、オリエンテーション後に日本人留学生を集めて日本語で簡単に説明していただいた上、留学生の履修における相談も乗っていただけました。オリエンテーションは実際のところ、理解できなかったからといって焦る必要はありません。通訳翻訳学科には日本人が多くいます。頼りすぎになるのはいけませんが、情報の共有は簡単です。到着してからは色々な手続きや書類の準備に追われるので、正直なところ一人きりでは大変です。そのため助け合いながらやれば、初めの内はスペイン語が分からなくても問題はありません。そのあとの努力次第で語学力は変わると思います。

また到着してすぐの時は、オリエンテーションがあるのと同時に無料のスペイン語集中講座が翌日からあります。これは内容も難しくなく強制でもないので受講しなくても良いですが受講しておくことをお勧めします。なぜなら、意外と自由な時間があるからです。もちろん書類の収集などで忙しいですが、予定を決めてこなしていけば時間は余ってきます。その上、この講座は1週間だけですのであっという間に終わってしまいます。スペイン語に耳を慣らしたり、授業の雰囲気を経験しておくことだけでも価値はあると思います。9月中頃にはPrueba de nivelという留学生が履修するCastellanoの講義のレベル分けのテストがあります。テストのためにも講座を取っておくといいでしょう、海外の友達を作る機会にもなるので是非受講されることお勧めします。

②スペインという国

スペインは日本とは様々な点において違います。治安、食事、時間感覚、人間関係の距離感など、こちらに住めばたくさんの違いを感じます。日本で当たり前のコンビニは24hやっていませんし、いつも困るのが圧倒的に公衆トイレが少ないことです。外出中は立ち寄ったBarやRestauranteで済ましておくことが必要になります。

とにかくいたるところで感覚の違いがあります。人によって言っていることが違うことがよくあるので、要求が通るかどうかはその日の担当者次第というのがほとんどです。日本では決められた時間通りに物事が進みますが、スペインでは役所や学校といった公共機関ですら平気で日程を変更します。スペインでは予定は変わるものと考えて行動した方がいいと思います。

実際、私は部屋を間違えられていて到着してから3日後に、「あなたの部屋はここではないから1時間でこの部屋に移動してくれ」と寮の職員に言われ、広げた荷物をまとめ直し、指定された部屋に移動しました。また時間割の提出や学校の始まるのが1週間伸ばされたり、あらかじめ伝えられた日程はほぼ変わってしまいました。前述しましたが、初めの時期は助け合いが必要です。慣れない地で十分に話せない人が生活することはものすごく辛いことだと思います。だからそのための語学の準備はもちろん重要ですが、人それぞれレベルは違います。留学に来ている時は日本人との関わりは語学上達の面から見ると極力控えた方が良いかもしれませんが、みんな少なからず不安な気持ちや悩みを抱えているので、初めの内は協力し合うことは大事なのではないかなと思います。

最後に、スペインは日本と比べると不便に感じることが多いですが、でもそれ以上に楽しい生活があります。タパスやお酒も美味しいですし、夜中ですら街に人が多くいます。スペイン人はみんなでワイワイ盛り上がるのが大好きです。時間を守ったりしないところはありますが、予定通りにいかない事こそがこの国の良い所と思って、私は過ごしています。毎日が楽しくてもっとスペイン語を話せるようになりたいと思わせてくれる素晴らしい国です。私はこの国が大好きです