Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2017年5月号 法学部 Y.K

①カルチャーショックについて

スペイン自体は2度目であることもあり、衝撃を受けたり驚いたりといったカルチャー”ショック”はほとんどありませんでした。土地が変われば、その文化や習慣などが変わるのは当然で、これはそういうものなのかとすんなり受け止めることが出来ました。もちろん、日本とは違う点はいくつもあります。例えば、地元の小型スーパーなどはシエスタというお昼休みの時間があったり、日曜日はどこのお店もほとんど閉まっています。なので、最初のうちは食べ物がないから買いに行こうと思ったのに日曜日で空いておらず、仕方なく家にあるちょっとしたものを食べて我慢する日などもありました。また、スペインの食事は1日5食です。そのため、食べる時間も日本とは異なります。朝ご飯はカフェオレとビスケットのみでMeriendaというので11時頃に軽くパンなどを食べ、お昼は2時か3時頃です。そして、6時ごろにまた軽いビスケットなどの軽食をとり、夕食は9時10時に食べます。自分は変わらずに日本人の食事リズムで食べようと思っていましたが、結局すぐにスペインのリズムで食べるようになってしまいました。そして、スペイン人についてですが、先のことを考えない人が多いです。いつも、今はしたくないからしない、後でやればいいから、などと言って大変な状態になるまで放っておきます。そして、たまった仕事などをいっぺんに行って、当たり前かのように、「今日はこんなにもやることがあって疲れた。」とかいろいろ文句を言っています。

 

②アンダルシア地方

先日、スペインのアンダルシア地方のSevilla, Córdoba, Granada, Nerjaの4都市にバックパックで一人旅をしてきました。

アンダルシア地方はフラメンコ、闘牛などの日本人がイメージするスペイン文化の代表的な地方です。また、アンダルシア地方には、かつてのイスラム支配の名残からイスラム建築が各地に残されています。グラナダのアルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータ、セビーリャのアルカサルといった世界遺産に登録されている建築物にもイスラム様式の影響が色濃く残っています。そのような有名な建築物だけではなく、街角に残る小さな邸宅や狭い路地にいたるまで、アンダルシアの街を歩けば、随所にイスラム支配の面影を見ることができ、お土産やさんにもボンバチョパンツというアラビアパンツやアラビア式ランプなど多くのイスラム文化のものが売っています。

一人旅の間は基本的に、食事はバルで食事を済ませていました。実は、スペインのタパスの文化もこのアンダルシア地方の発祥で、アンダルシア地方の地元のバルでは基本的にドリンクを一杯頼むと無料でタパスがついてきます。私が住んでいるカタルーニャ地方のバルセロナではほとんどありえないので、まるで天国のようでした。また、食文化にもイスラム文化の影響が残っており、香辛料を使った料理が多かったり、ケバブ屋さんも町中にたくさんあり、どれもおいしいです。