Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2022年10月号 法学部 T.F

1.カルチャーショックについて

私がスペインで感じたカルチャーショックは日曜日になると、スーパーやデパート、レストランが閉まっているところが多いところです。これはキリスト教徒の人々が日曜日に教会に通う文化の名残だそうです。なので、留学を始めた頃は、日曜日だし授業もないから、どこかへ買い物に行こうとバルセロナの街に出ても、閉まっている店が多かったため、何も買えずに帰るということがありました。今となってはいい思い出です。

他にも、毎週末、カタルーニャ州内に実家がある子たちは帰省することに驚きました。大体電車で実家まで2時間ぐらいかかるのですが、やっぱり家族仲の良さをよく感じます。私の友達のルームメイトの子は両親が大学寮までよく訪ねてくるらしく、そのとき大量の食材と手料理を持ってきてくれるらしく、非常に羨ましく思いました。

あとこれはカルチャーショックとは少し違うのですが、スペインではスペイン語以外の様々な独自の言語が話されているところが面白いです。ここバルセロナではカタルーニャ語、北にいけばバスク語、アラン語、ガリシア語、南をみるとバレンシア語とスペインにいるだけで、これだけ様々な言語の触れることができるのはこの国の魅力の一つだと思います。

 

2.モロッコ旅行

 10月はモロッコ旅行へ行ってきました。モロッコはシェンゲン協定に加盟していない国なので、入国する際は入国審査があります。ほとんどのヨーロッパの国々では入国審査は必要ないので、審査の時は緊張しましたが、特になにも起こることなく、無事に入国できました。

 モロッコではsimカードの購入と、EUではないので、モロッコの通貨であるディルハムに両替する必要があります。simカードは空港で10GB、15€のものを買いました。両替も空港でできますが、空港の両替所は街中よりもレートが高めに設定されているため、必要最低限のお金を空港で両替して、残りは街中で変えた方がお得だと思います。

 今回の旅行ではマラケシュという街を訪れました。やはりアフリカの国ということもあってヨーロッパとは全く違っていました。何が違うのかというと人々の活気に圧倒されました。マラケシュの街中は交通量が多く、わかりやすく言うと、ベトナムやタイをイメージしてください。加えて、信号機がほとんどないので車が止まってくれず、道路を横断するのでさえも一苦労しました。またモロッコはイスラム教国家ということもあって文化的な部分でも違って新鮮でした。例えば飲酒は禁止されており。スーパーに行っても1つもありませんでしたし、レストランでも提供されません。しかし、外国人用に販売している店もあって、意外に規制は緩いのかなとも思いました。他にもアザーンと呼ばれる一日5回流れるイスラム教徒へ礼拝を呼びかける放送を聞いたときは、本当に別世界に来たかのような感覚に陥りました。それと意外なことに思っていたほど、治安は悪くなく、私が会ったモロッコの人々はみんなとても親切でした。ただ、用心をするに超したことはありません。

マラケシュの街並み サハラ砂漠の日の出 タジン料理