Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ボローニャ大学
2018年10月号 理工学研究科 N.N

カルチャーショックについて

カルチャーショックというよりかは文化や価値観に関して、日本と真逆なことも多いと感じています。特に違いを感じたのはバールでコーヒーを注文した時です。バール(Bar)とは、日中はカフェのようにコーヒーや軽食を売っていて、夜になると日本でいうところのバーのようにお酒を飲むことができるお店です。イタリアではバールでCaffeを注文すると、ウイスキーのショットくらいのサイズの容器に入ったとても濃いエスプレッソが出てきます。それをバールのカウンターで受け取り、そこで立ったまますっと一気に飲み干すのが一般的みたいです。1杯飲んで店員さんと会話を楽しむ人をよく見かけます。日本やアメリカではカフェに入ったら必ず席に座って注文していて、それが当たり前だと思っていたので、すごくびっくりしました。(ちなみにマクドナルドでCaffeを注文するとエスプレッソかアメリカンどちらにするかを聞かれます)また、バールは日本のコンビニのように街中の至るところにあり、公衆トイレの役割も担っているみたいです。何か注文すればトイレを使わせてもらうことができます。1ユーロで1杯飲めるので、気軽に入ることができると思います。

もう1つ、イタリアならではの文化としてAperitivo(アペリティーボ)があります。これは夕食を食べる前に軽く軽食をつまみながらお酒を飲むという習慣です。夕方6時を過ぎると、テラス席でお酒を飲みながら会話を楽しむ人で街が溢れかえっています。こんな早い時間からお酒や食事を楽しむ人がたくさんいることがとても新鮮でした。そしてイタリアンレストランで食事をすると、必ず最初にパンの盛り合わせのようなものがきます。これは日本の居酒屋のつきだしに近いもので、その分席料も取られます。ただこのパンは食べ放題で、無くなるとウェイターの方が新しくものを持ってきてくれます。

また、ラボの近くのConadというスーパーではボローニャ名産のモルタデッラというソーセージを、その場でスライスしてパンに挟んでくれます。重さにもよりますが、だいたい大きめのパン1つが1ユーロくらいで買えるのでお得です。パンもソーセージもたくさん種類があるので、飽きることなくリーズナブルに楽しめます。

さらに普段の生活のことでいうと、バスに乗るとよく大声で電話をしている人がいます。日本だと迷惑な行為として受け取られますが、イタリアではそうでもないようです(良く思ってない人はいるとは思いますが)。また、観光した際にスマートフォンやデジタルカメラで写真を撮っていると、時々地元の人がピースをして写り込んできます。自分が日本にいる時は、写真に写りこまないように避けて歩いたり、撮り終わるのを待っていたりしてましたが、そこはさすが陽気なイタリア人だなぁと思いました。

 

日本から持ってきて良かったもの

基本的に欲しいものは手に入ります。最低限のものはもちろんのこと、日本人の方が営んでいる日本食レストランがあったり、外国のスーパーで売っているお菓子が苦手な人でも、美味しく食べられるお菓子やさんもあったりします。ですが最初の右も左もわからない状態の時には、欲しいものを買うにも苦労するので、最初の数日〜1週間くらいをしのげる、調理の必要のない食料があると楽かなと思います。また体調を崩した時に薬を探すのは面倒なので、日本から市販の薬を持ってきておいて良かったと思いました。