Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

コペンハーゲン大学
2024年 5月号 国際学部 E.F

Hej

①現地の学生について今回はお話ししたいと思います

何回か前のマンスリーレポートでも触れてきましたが、

デンマークの学生と日本の学生の違いは年齢だと思います。大体の生徒は22~24歳とかが多く、仲良しになったお姉さんは28歳でした。

なぜこんなに多様で日本と比べると年齢が高いのかはデンマークの大学制度と大学に対する考え方が影響しています。

まずデンマークはデンマーク出身かEU圏内の学生だったら大学費用が無料です。さらには上乗せでデンマーク人とその他の要件を満たしている人は政府からの援助金を支給されます。そのために、経済格差による教育の機会の不平等は生まれにくいです。 またギャップイヤーをとっている人が大半で、世界を旅してからとか、仕事についてからとか自分の時間を持ってからその間に自分が学びたいことを探して、その専門の学部に進むことが多いため、必然的にその専門についての熱心度が上がってるのではないかなと思っています。

わたしはこの循環はとてもいいことだと思っていて、高校生まで全員が同じようなカリキュラムで学んできて、将来何になりたいかを高2高3の多感な時期に全て決めなければならないような日本のカリキュラムは改善する余地はあるのではないかと思いました。実際わたしも高校の時に思い描いてた分野とは少し変わった分野に興味を持っていますし、そこにフレキシブルに対応できるようなカリキュラムも必要なのではないかと考えたりもします。

②今回のわたしの選んだトピックは留学に来てからの変化です。

デンマークに来て私が大きく変わったことは、幸せの基準です

環境を変えることで、当たり前だったことが急に実現するのが難しくなり、今までなんとも思っていなかったことに対して、当たり前ではなかったんだなと気づくことができます。また、その当たり前だったことが恋しくなる時もありますが、少しのことにでも感謝できるようになったと思います。

これは幸せのハードルが下がったと私はよく表現するのですが、言い換えれば、小さなことにも幸せを感じられるようなったということです。家族が揃ってご飯を食べられる環境も友達に会いたいといって夜中に会いに行ける状況も、日本語が話せる環境も、行きたい時にコンビニに行けていたことも今考えればすごく素敵で私のお気に入りだったのだなと思いました。このことからすごく自分の人生や家族との関わり方、自分に対する考え方を改めるきっかけにもなりました。それらに気づけたことが私のこの留学での1番大きな収穫かもしれません。