Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2011年10月号 文学部 G.T

授業紹介Ⅱ

今回は私が個人的に受講した語学学校について紹介したいと思います。留学前は大学の語学コース(DAF;deutsch-als-fremdsprache)、または夏休みに開催される短期集中コースに参加するつもりでいました。

しかし、現地に来て再会した龍谷大学の先輩に紹介された語学学校に通うことにしました。というのも大学の授業の話と、同じエッセン・デュイスブルグ大学に交換留学で来ている獨協大学の学生の話を聞いたからです。大学の語学の授業は週に一、二回ほどで私たちのようにドイツ語能力がほぼゼロに等しい学生にとっては身につきにくい、ドイツ語を専門に学んでいる獨協大学のその中から選ばれた交換留学生でさえ、大学のゼミなどの講義を理解するには授業と並行して語学学校に通わざるをえないことなどです。

実際、語学学校に五ヵ月ほど通って確かにドイツ語能力は格段に上がりました。私だけでなく、こちらに来ている中国人の学生が旅行者のドイツ語レベルの状態からドイツの大学に入学するための外国人向けのドイツ語試験に参加するようなレベルに到達する過程も見ました。確かに語学の上達のためには民間の語学学校または地域住民のための学校(Volksschule) が最も適していると思います。

しかしながら、一つだけ後悔していることがあります。それは月曜日から金曜日まで毎日四時間授業がある語学学校に通っていたため、大学の講義に満足に出席できなかったことです。後から知ったことなのですが、週に四日だけの所やそれほど宿題や授業内容が厳しくはないけれど生徒同士の会話を重んじる学校など同じ地域にもさまざまな形態の学校があることです。確かに大学の講義同様、語学学校にも定員があり自分にあった語学学校を探す時間は短く、情報収集も見知らぬ土地で難しいですが、語学学習には終わりがないと言われます。自分の目標とする到達点をどこに定めるのか、そこが交換留学での生活の大きな判断材料になると思います。

治安・危険を感じたこと

私たちが暮らしている地域で危険を感じることはありません。都会以外で暮らしている人にはわかりやすいと思いますが、日本で住んでいる地元で命に関わるような危険は通常無いと思います。ピストルの携帯が認められている国ならともかく、私たちの大学のある地域は観光地でもなく住みやすい街です。ドイツと日本の違いとしては、こちらはビールが日本のお茶のように親しまれているということです。ビールを片手に歩く人が多いことや色々な国の人が暮らしているため日本のように一様でない点に気をつければ、こちらでの日常生活に強い不安を感じる必要はありません。どこの地域でも狙われるのは無用心な身なりや行動、不注意による一瞬のすきなのだと思います。自己管理で身の安全が守れる地域が私たちの留学先です。

物価について

ドイツでの生活に日本ほどお金がかからないことについては以前にも書きました。今回は実際の物の値段がいくらするのかについて紹介します。玉ねぎ一kg 70セント、ジャガイモ一kg 一ユーロ二十セント、白菜一kg 一ユーロ、りんご一個 40セント、牛乳一リットルパック 60セント、鶏肉手羽一kg 二ユーロ五十セント、卵十個 一ユーロ三十セント、白米五百g 六十セント、炊飯ジャー 二十五ユーロ。

外食は日本同様高く、コンビニがないので、いつも街中のパン屋で済ますことが多いです。