①現地の学生、友達について
今までのレポートでも書かれていますが、こちらの学生は日本の学生と比べて比較的勤勉であると一緒に学んできて思いました。テスト前になるとほとんどの学生が図書館やカフェで勉強しているので、空いてるスペースを探すのにとても苦労します。テスト前でなくても授業終わりに図書館に寄って勉強、という流れが定着していて、よく一緒に勉強します。図書館の中に話してもよいスペースがあって、そこで勉強したり、質問したり、休憩がてらみんなで話す時間を私はとても気に入ってます。
こちらの学生が試験に対してここまで真剣になるのには、大学のシステムにも理由があります。一つの試験に3回落ちると退学となりその学科を受ける事は出来なくなります。その後も、卒業するためには自分が落ちた試験と違う学科の試験を受けなおさなければなりません。また東アジア学科では自分の専攻の国に1年間留学しないと卒業できないというシステムもあります。
自分たちと同じようにこの大学に留学している他の留学生も、本当に真面目です。語学の授業を通して様々な国の人と知り合いましたが、ある一人の留学生の方と話した事が忘れられません。お互いの国について話していたのですが、相手の方から日本の少子化の問題について聞かれ、その事についてどう感じているか、解決策は何だと思うか聞かれました。正直考えた事もありませんでしたし、返答に詰まった私をみてその学生は自分の国の場合はと、自分の国について話してくれました。そして最後に、自分の国の将来を左右するのは若い私たちなのだから、自分たちは国の問題について考え答えを出さなければならない、と強く私に言ってくれました。自分の国の現状に対してこれほど真剣に向き合い考えているその方を見て、自分の中の様々な部分が見直されるようでした。
②ドイツの状況について
今、難民問題やIS、また大みそかにケルンを中心とした主要都市で起こった事件など、ドイツの治安は少々不安定であるように思います。テレビやラジオが身近にないので正しいとは限りませんが、自分がドイツに滞在していて治安について感じた事を書こうと思います。とはいっても私の住んでいるデュースブルクは主要都市ではないので、今のところ特に危険な目に合った事はありません。しかし前にも書きましたが、毎週月曜日の夜は駅の広場でデモがあり、たくさんの警察官が警備しています。一度その日に駅前のバス停でバスを待っていたのですが、なぜかバスが通り過ぎ乗る事が出来ませんでした。他の待っていた人に話を聞くと、デモにより道がふさがれ通常通りにバスが運行出来なかった事が原因のようです。 他に変わったところを挙げると、デュッセルドルフやケルンなどの主要駅では主に夜になると警察の方が巡回しているのですが、その人数が少し増えたように感じます。