余暇の過ごし方
デュースブルク・エッセン大学では、7月後半にSommersemesterの授業が終了し、8月に試験を行います。私の場合、交換留学生でありかつ語学の授業のみを受講していたので、7月中には全ての試験が終わりました。それは他の日本人留学生も同様のようで、皆10月中旬までの夏休み期間に入っています。
周りを見てみると、余暇の過ごし方はさまざまです。海外へ旅行に行ったり、レポートに取り組んだり、こちらで新しく出会った友人とパーティーをしたりと、それぞれ長期休暇を謳歌しています。中には、半年後には本格的に始まる就職活動に備え、インターンシップを行うため日本に一時帰国する友人もいました。
私の場合、8月は半年先に留学を始めていた日本人留学生の多くが帰国するため、見送りや送別パーティーなどに参加しました。また、今までタンデムをしていたドイツ人の学生の何人かが日本に留学するので、その見送りにも行きました。たった半年間ではありましたが、一緒に授業を受け課題に取り組んだり遊びに行ったりと、色々な思い出を作ることが出来た友人たちだったので、とても寂しかったです。
9月は約1か月間、ドイツ語の夏期集中講座に参加していました。この講座については、後述で詳しく説明したいと思います。また、デュッセルドルフで毎月一度開催される「Stammtisch」に初めて行ってみました。これは簡単に説明すると、日本人とドイツ人がひとつのお店に集まり、交流することが目的のイベントです。私が参加した際には、本当に多くのドイツ人と日本人が集まり楽しくおしゃべりをしていました。私は新たにデュッセルドルフ大学で日本語を勉強している学生達と知り合い、タンデムをしたり一緒にボルダリングに行ったりと交流を続けています。
ドイツでの休みは想像以上に長かったので、時間をどのように使うか考えて行動することが重要だと感じました。
夏季集中講座について「Ferienkurs」
デュースブルク・エッセン大学では、夏季休暇中にドイツ語のクラスを受講することが出来ます。開講時期は受講レベルによってさまざまですが、私はSommersemesterでA2の試験に合格することが出来たので、9月前半にB1.1、後半にB1.2の2クラスをそれぞれ2週間ずつ受講しました。講座はデュースブルクではなくエッセンのキャンパスで行われ、月曜日から金曜日まで毎日5時間、教科書に沿ってドイツ語を学びます。人数はそれまでのドイツ語クラスとは違い少数で、15人程でした。2週間で教科書半分の内容を終わらせるため、授業ペースは大変早く宿題も毎日たくさん出されました。何よりエッセンのキャンパスまで毎朝行くことが私にとって苦痛でした。
しかし実際にこの講座を受けた間に、自分のドイツ語レベルを再確認し、苦手なスピーキングやリスニングの練習や語彙力を高めることが出来たと感じています。私の先生は初めはとても厳しいと感じていましたが、文法や発音を間違えるとその場ですぐに指摘してくれたので、この先生のおかげでドイツ語がより向上したと思っています。
前半のB1.1の試験が合格出来なければ、次のレベルであるB1.2のクラスは登録していても受講することが出来ません。私はB1.1の試験を無事に合格することが出来たので、その後の講座にも参加しました。
9月中ほぼ全ての平日に授業があることは大変でしたが、他の受講生がとても親しみやすかったことや上手く質問に答えられると先生が褒めてくれること、また講座内でスピーキングの練習を目的としたアクティビティが多かったことを踏まえて、この夏期講座に参加出来て本当に良かったと感じています。何より、夏季休暇中に毎日ドイツ語に触れられる環境が私のドイツ語学習にとっては最適でした。
他の学生によっては、英語の夏季集中講座を受講したり、他のレベルの講座に参加していました。講座の開講時期は毎年同じとは限らず、また中にはお金がかかる講座もあるようなので、私の例が一概とは言えません。
10月にB.1.2の試験結果が分かるので、結果を待ちつつ残りの休みを楽しみたいと思います。