Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2022年 12月号 政策学研究科 Y. Y.

①カルチャーショック

 ドイツと聞いて、ビール、車が思いつく人は多くいると思います。実際、ドイツには驚くほどにビールの種類があり、ビールを片手に車の話で盛り上がることもよくあります。今回はそれらに纏わるカルチャーショックについて紹介します。

 まず、ドイツのお酒事業についてです。日本では「お酒はハタチになってから」ですが、ドイツでは、ビールは16歳から、ワインなどの度数の高いお酒は18歳から飲むことができます。加えて、保護者の同伴があれば、14歳からでもビールを飲むことが認められています。

 ドイツ人のビールの開け方にも驚いたことがあります。1つのグループ内に瓶あけを持っている人が絶対にいます。また、たとえ瓶あけがなくても、ライターやスプーン、自分の歯、瓶を2本を用いるなどしてビール瓶を開けることができる人がほとんどです。

 ビールの楽しみ方にも特徴があると思います。日本の場合、居酒屋などではおつまみや焼き鳥など食事と共にビールを楽しむイメージがありますが、ドイツではおつまみや食事よりも、ビールだけを注文する場合が多い印象があります。

 続いて、車についてです。ベンツやBMWなど人気ブランドが多くあることも有名ですが、アウトバーン(Autobahn)という、いわゆる高速道路も速度制限が無い道路として有名だと思います。運転免許を持つ友人もよく利用するそうで、時速200km近く出すことが当然のようです。バスもとても速いので初めて利用した時、アトラクション気分を味わった覚えがあります。

 

②クリスマスの過ごし方

 早いところで11月前半から始まったクリスマスマーケットも、12月になると、ほとんどの都市、地域で見られるようになりました。電車やバスの中、まちにはクリスマスマーケットに向かう人の姿も11月よりも増え、クリスマス本番が近づいてきたんだなと感じていました。

 △クリスマスマーケットの様子:ケルン(左)、モンシャウ(右)

 クリスマスが近づく中で、気になったことがあります。街で見かける空に伸びるはしごです。クリスマスマーケットが開催されている場所の多くで見かけました。写真はMünsterで撮影したものです。これは、「Himmelsleiter」と呼ばれるようで、日本語には「天国へのはしご」と訳されます。聖書に基づくもので、地上と天国をつなぎ、天使が行き交うためのものだそうです。

 ドイツのクリスマスは25日と26日の二日間あります。現地学生の多くは、クリスマスは家族と過ごすようです。クリスマス前の授業の時には友人からクリスマスカードやクリスマスのお菓子をもらいました。クラスの中でお菓子交換やカードの交換をみて、日本とは違うクリスマスの楽しみを垣間見れた気がします。

 クリスマスイブには、友人と集まって小さなパーティーをして過ごしました。偏見かもしれませんが、外国のクリスマスには、友人にクリスマスカードを書く!というイメージがあったので、私も書いてみました。SNSが発達した現在で、日本ではなかなか友人にメッセージカードを書く機会がなく、メッセージを書くことは久しぶりでした。メッセージカード文化の、SNSにはないいいところを見つけられた気がして、手書きで思いを伝えることがとても大事なことだと改めて思いました。