①現地の学生、友人について
ドイツには様々な国籍の学生が集まっています。現地の正規学生のほか、韓国やインド、バングラディシュ、ガーナやその他のヨーロッパ諸国など、他国からの多くの留学生も在籍しており、定期的に開催される、大学や寮が主催するパーティが出会いのきっかけとなっています。ドイツ語が公用語ではありますが、英語をメインに留学している学生も多くいます。そのこともあり、初めて話す相手とは「Englisch oder Deutsch?(英語、それともドイツ語?)」という確認を行うことも多々あります。
所属する学部には日本語を学ぶ学生が多数在籍し、日本語の授業への参加や、お互いにTandem(言語交換)を行うなどして、交流、学びを深めています。
休日には一緒にお菓子や料理を作ったり、ボウリングや食事に出かけたりしています。また、最近ではクリスマスマーケットが開催され、一緒に様々な街のクリスマスマーケットに訪れ、クリスマスの雰囲気を楽しんでいます。クリスマスマーケットとはクリスマスまでの約4週間開かれる市場であり、ホットワインなどの飲み物、ライブクーヘンや煎りアーモンドなどの食べ物や小物などが売られています。
友人と作ったシナモンロール(左)、クリスマスマーケット(右)
留学先には龍谷大学以外の日本人留学生との交流もあります。現在は、山形大学、上智大学、獨協大学、神奈川大学、西南学院大学、福岡大学といった、日本各地の大学から留学しており、現地学生だけでなく、ここで出会えた人との交流も大切にしています。また、以上の大学を含む、デュースブルク・エッセン大学の提携大学には、毎年、多くの学生が交換留学生として、来日します。現在、交流を深める現地学生と、次は日本で会えることを楽しみにしています。
②ドイツで見かける”あるある”
ドイツに留学して、およそ8ヶ月が過ぎようとしています。生活していく中で、初めは戸惑ったこともたくさんありましたが、今では日常に思う光景があります。そこで、今回はこれまでドイツで生活してきて、ドイツの“あるある”だと思うことを紹介します。
街中の鏡(左)、公衆電話のガラス(右)
写真のように、街中の鏡や、公衆電話のガラスのほか、電車の掲示板や建物、乗り物の窓ガラスなどがバリバリに壊されているのをよく見かけます。初めは治安が悪いという印象を持ちましたが、この頃は見慣れた光景になりつつあります。割れたガラスなどは、しばらく放置され、危険だと思いつつも、いつの間にか新しいものに変わっています。
街中には誰かが飲んだ後のガラス瓶が並んでるのをよく見かけます。ドイツではデポジット制度があり、空き瓶やペットボトル、空き缶をお店に持っていくと、購入した際に発生するプファンドの金額が返ってきます。そのこともあり、並んでいる空き瓶も、誰かが回収しているのか、気が付いた時にはなくなっています。デュッセルドルフやケルンなどのライン川沿いでは、京都の鴨川のように、人が集まってビールを片手に黄昏時をおしゃべりしながら楽しむ光景が見られます(写真)。そのような場所では、よく大きな袋を持って、空になったボトルや瓶を回収している人を見かけます。ちなみに、プファンドとしてペットボトル、空き缶は0.25ユーロがかかっています。デポジット制度は再生可能資源を回収し、再利用を促すシステムで、ドイツが環境先進国だと実感する仕組みです。
誰かが置いた空き瓶(上)、デュッセルドルフのライン川沿い(下)
街中の壁にペインティングがあります。中には、業者に頼んで素敵なストリートアートとしてペインティングされたものもありますが、ほとんどは落書きです。大学の講義室の机にもよく落書きがあります。落書きにはよく文字が書かれていますが、現地の学生に聞いても、特に意味のない言葉が書かれているそうです。