Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2023年12月号 文学部 H.U.

①カルチャーショックについて

まずドイツに来て一番驚いたことは、電車がダイヤ通りに来る方が珍しいと言えるくらいには遅延ばかりすることである。日本では、よほどの悪天候や事故が無い限りは正確な時間に来るし、数分遅れただけで謝罪のアナウンスが流れるほどだが、ドイツでは数分の遅れでは何も言わず50分くらい遅れてようやくアナウンスが流れる。

RE(Regional-Express)も超頻繁に遅れるが、深刻なのはICE(Intercity-Express)である。何時間単位で遅れることがしばしばあるし、到着駅の手前で50分くらい停車することもあるし、半分の車両が何故か切り離されて残り半分の車両に押し込められて混雑を極めるし、突然「この電車は次の駅から先は進みません」と言われて全然目的地から遠い駅で降ろされるし、そもそもその電車が乗る直前にダイヤから消滅することがある。乗り換えのための時間を優に超えた遅延によって、次の電車に乗れなくてホームで待たされるのも常である。(Köln駅は上りも下りも手前でよく停まるので注意。)

今までで一番ひどかったのはNJ(Night-Jet)という国境をまたぐ寝台列車に乗った時のことである。当時この電車は、オランダから来る車両とベルギーから来る車両がドイツで連結してオーストリアのウィーンまで向かうものだった。もともとは23時前に電車が来る予定だったのに、一時間ずつ遅延した結果、最終的に午前4時前にようやく私たちが待つBonn駅に来たのである。深夜だったこともあって寮のあるDuisburgに戻る電車も無く、店は駅近くのマクドナルドしか開いていない状態だったため、寒い中駅のホームとマクドナルドを往復して待っていた。

ドイツ以外では、オーストリアを走るRJX(Rail-Jet-Xpress)以外は基本順調に進んでいたと思われる。RJXには3回ほど乗ったが、3回とも2、3時間は遅れていたし、その遅延のせいで車両内は大混雑していた。

留学中は電車で旅行するのがほとんどのため、これらを避けることはできない。何か大事な用事がある場合は早め早めに行動して、多少遅れても大丈夫なようにしておくのが賢明だろう。

②ドイツの年末年始

筆者にとって初の海外での年末年始を経験したので、それについて書いていきたいと思う。

まず年が明けた瞬間、30分~1時間ほど四方八方から花火が打ち上げられ続けた。日本の大晦日の静けさとは正反対の年越しで新鮮な気分だった。私はその時寮にいたのだが、同じ時間帯にDüsseldorfでは花火大会があったらしく、友人の動画を見た感じ大勢の人が集まっていたようだ。以上のように、年明けの瞬間は大盛り上がりだったが、翌朝Düsseldorfにある神社に初詣に行ったときはとても静かだった。路上のそこかしこに花火の残骸が転がっていて汚かったが。

そして1/2からドイツではどこも通常運転に切り替わって、いつも通りの風景が戻ってきていた。新しい年越しを見れて楽しかったが、それと同時に日本の年末年始が恋しくなった。