Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2023年3月号 法学部 M.S

①この留学を振り返って

 2022年の4月から2023年の3月まで約1年間ドイツで過ごした経験は今までの人生の中で確実に濃く中身のある生活でありました。ドイツに来た当初は言語どころか生活に慣れることで必死でした。買い物ひとつするにもどきどきしていました。日本には無いドイツのルールを受け入れ生活に取り入れることも新しい経験でした。

また、言語の壁に何度もぶつかり、外国語で会話をすることの難しさを実感しました。しかしながら、諦めずに挑戦をすることで少しずつ長い会話ができるようになり、その度にドイツ語の楽しさを味わうことができました。

 わたしのバディが私にかけてくれた「留学での最大の目的は、ドイツ語が話せるようになることより、ドイツ語を話す勇気と自信を身につけることの方が大事だよ。」という言葉が今でも心に残っています。この言葉に何度も助けられました。そのおかげで、文法や単語が合っているかどうかは構わず、まずは間違ってもいいから話してみるという志を持つことができました。

 私はこの留学で言語だけではなく、生活力やコミュニケーション能力、環境の適応力を学ぶことができたのではないかと思います。ドイツでの約1年間で自分が何をしたいか、どういう考えを持っているか、どういう性格なのかを見つめ直す機会が多々あり、その結果自分の中で漠然としていたものが明確になりました。留学の形は人それぞれですが、私なりに充実した留学生活を送れたと思います。

②留学経験をどのように生かすか

 初めての街で初めての一人暮らしは自分にとって大きな挑戦でもありました。改めて親の有難さを感じ心から感謝したいという気持ちになりました。小さなトラブルから大きなトラブルまでありましたが、周りの助けをもらいながら自分なりにひとつずつ解決することができました。それらを1年間やりきり自信をつけることができました。もちろんすべてがうまく進んだわけではありませんが、失敗を恐れずに挑戦する大切さを学びました。

 そして不思議なことに、ドイツで生活する中で無意識に様々な疑問「?」が浮かぶようになりました。例えば、なぜ雨が降っても傘をささないのか、なぜ電車はこんなにも遅れるのか、など日本では感じなかったいわゆるカルチャーショックを受けて未知の世界に興味を持ち、たくさんの刺激を受けました。子供の頃に戻ったかのような感覚で全ての新しいことへの興味が込み上げ、もっともっと知りたいという気持ちになりました。この経験から価値観の違いを学びそれを寛容する力を身に付けることができました。そのためこれからどんな不可解なことが起きても留学の経験で身につけた対応力や知識を今後発揮することができるのではないかと考えています。

 帰国後は、もちろんドイツ語を続けたいと考えていますし、ドイツでできた友達とコンタクトを取り続けたいです。