Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2013年11月号 文学部 M.A

①    試験について。

東フィンランド大学では定められたテスト週間というものは特になく、多くの講義がその講義の最終日、あるいは最終日に近い日に行われます。テストの形式は、一般的な筆記テストやプレゼンテ-ション、レポ-トの提出や、講義のなかで課される課題によって判断されるものが主となっています。私の場合ですと、受講した講義のほとんどがレポ-トを提出するものだったので、セメスタ-の終わりにさしかかってくると、プレゼンテ-ションの準備やレポ-トの準備で忙しくなりました。

このセメスタ-で受講した、「FINNISHⅠ」の場合を例に挙げますと、まずセメスタ-の中ごろに中間テストとして一度筆記テストがあり、その次にプレゼンテ-ション、そして最後にもう一度筆記テストとオ-ラルテストがありました。筆記テストでは中間テスト及び最後のテスト共々取り立てて述べなければならないほど深い知識が問われているのではなく、基本的なことを理解しているかどうかを確認されるテストでした。中間テストが終わってから最後のテストまでの約1ヶ月の間、気を抜かずにいれば大丈夫と思います。余裕があるのでしたらフィンランド語の語彙を増やしていけばよりよいかと思います。オ-ラルのテストは個別ではなく3~4人でのグル-プ形式をとっていました。質問されることは基本的なことなのでそこまで気負う必要はないと思います。

 

 

②    治安、危険を感じたことについて。

フィンランドはヨ-ロッパの中でも治安が良い国だといわれていますし、JOENSUU自体が人口が密集する都会ではなく、大学や研究施設を中心としてそれに関係する人たちが暮らしている町といった趣のほうが強い土地柄です。なので、治安面においては今までで特に危険を感じたことはありません。

ですが、前に一度深夜を過ぎてから帰宅することがあったのですが、そのときは少し怖かったです。フィンランドは店が閉まるのが早く、6時にはス-パを除くほとんど全ての店が営業時間を終えています。ですが、バ-やパブといったアルコ-ルを扱う店は夜遅くまで開いてますので、自然と人が集まります。タイミングが悪かったせいなのか、その日はなぜかいつもよりも多くの人が町の中心街にいて、氷点下のなか、店の外には長蛇の列ができていました。それに加えて、店内から漏れ聞こえてくる大音量の音楽や色鮮やかなネオン、そしてアルコ-ルがはいってテンションが高くなった人々。普段が物静かな町なので、余計に静かな何時もとのギャップが際立っていました。

ですので、夜遅くに出歩くのはあまりお勧めしません。後は最低限度のことを守っていればそれほど危険な目にはあわないと思います。

 

 

③     自由テーマ

この間、少し縁あって病院に行く機会がありました。なので、今回はフィンランドの病院について書きたいと思います。まず初めに、日本の救急車は白と赤で塗装されていますが、フィンランドでは黄色とオレンジで塗装されています。遠目からでもよくわかりますし、雪が積もっている白い道路の中ではよりいっそう存在感があります。車内の気温は24度で心地よく、呆然としていた気持ちも落ち着けられます。日本で救急車に乗ったことがないので比べることはできませんが、医療用品、絆創膏といったものが少し大きいような気がしました。一般の店には小さいサイズの絆創膏も売ってありましたので、救急用のものが大きく作られているようです。

次は病院についてなんですが、私は市営の病院に診察に行ったので予約は要りませんでしたが、個人経営の病院で診察を受けようと思ったら事前に予約が必要となります。院内は少し入り組んでいて、中に入る分には何も問題なく入れるのですが、通路の間に設置されている扉は全てICカ-ド式となっていて、医師や看護師といった病院の関係者ではないとスム-ズに院内を動き回ることはできないようになっていました。

診察を受ける手順に大きな相違点はなかったように思いますが、かなり長い時間がかかりました。病院に行ったのは日曜日でしたので、平日よりは空いているようでしたが、それでも約三時間以上はかかりました。受付を済ませるまでにも結構待ったのですが、受付の看護師さんに「名前を呼ばれるまでお待ちください、何時呼ばれるかは分かりませんが。」といわれた言葉は印象的でした。ル-ムメイトのドイツ人の子に話したらヨ-ロッパではそれぐらいの時間がかかるのは一般的なことと言ってましたので、もし今後ヨ-ロッパの病院にお世話になる時があるのならば気をつけたいと思います。