Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2014年10月号 国際文化学部 K.A

ー環境について(大学施設・サービス、住居、街並み)-

・大学施設・サービス

豊富な書籍と自習空間、息抜きのできるカフェや自由空間が整っており、学習環境はこの上なく充実しています。学食にはサラダバーがあり、学生にとっては嬉しいサービスです。また、大学専属医師による無料診断もあり、大学生活をサポートする環境は十分に整っています。学友会に入ると、学外においても学生割引が利くので入るに越したことはありません。一例ですが、ヨエンスーからヘルシンキまでの列車賃が学生料金の場合、元の価格の半額になります。およそ2ヶ月間の大学生活を終えましたが、日本と比べこれと言って特徴的なことは見受けられませんでした。

・住居

多くの学生がJoensuun ElliもしくはRiverside Residence(留学生専用)というアパートメントに住んでいます。立地条件は格段にRiversideが良いですが、もちろんのこと長所短所はそれぞれにあります。留学する学生は早くから住居に関する情報を集め、自分にあった環境を見つけることをお勧めします。

・街並み

町の中心は人数が多く、活気で溢れて賑やかですが、町を離れると雰囲気は一変自然に囲まれた静かな場所となっています。現在住んでいるのは町から約5㎞離れたところのため、何か物寂しくもありますが、落ち着いた勉強のしやすい環境です。

 

-ヨエンスーについて-

ヨエンスーは東フィンランド大学が位置する町です。ヘルシンキから列車で約4時間のところにあり、ヘルシンキとは一風変わった小さな町です。

ヨエンスーの特徴はなんといっても小さいということです。自転車があれば町中どこへでも行けるほど小さく、必要なものはすぐに手に入るので生活に不便さを感じたことはありません。町の中心の幾分かを大学が占めているため、大学・学生のためにある町と言っても過言ではないと思います。

気候に関しては、9月当初は比較的暖かく外出するのも苦ではありませんでしたが、9月下旬から気温は極端に下がり、10月中旬現在は最高気温が0度を下回る日々が続いています。初雪も9月末に観測され、改めてフィンランドに来たことを実感しました。また、日照時間も極端に短くなり、20時ごろまで明るかった9月当初と比べ、現在は17時ごろには暗くなり始めます。

留学するにあたって大学環境はもちろんですが、生活環境も重要です。フィンランドに限ったことではありませんが、食文化や宗教などは言うまでもなくフィンランドの気象文化は特徴的です。フィンランド人でさえ、日照時間の短くなる冬季に鬱になる人もいるそうです。1年近く異国で生活するということは、自分自身がその国やその国の文化を受け入れるとともに、その一部になるということです。自分に適した留学とは何なのか、これから留学を考えている人はもう一度自分に問いかけてみてください。