Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2014年4月号 文学部 H.O

1.授業について

私は教育学部に所属しており、今まで数多くの教育に関する授業を専攻してきました。その中でいくつか紹介します。1つ目はFinnish school life です。授業ではその名の通り、フィンランドの学校制度について学ぶことができます。大学の付属小学校で授業を見学することが出来るので、日本との違いや共通点を知ることができました。特に興味を持ったのは外国語教育に関する点です。この小学校が外国語教育に力を入れているということもありますが、小学1年生で第一外国語を選択し、小学5年生から第二外国語を選択します。1年生の英語の授業を見学しましたが、英語専門の先生による授業で、基本的に英語で説明し、その後フィンランド語で補足するという方法がとられています。5年生ともなると、フィンランド語の説明はあまり必要ないほど、英語を理解していました。近年英語教育が小学校制度に採り入れられた日本とは、制度も内容も大きく異なる点に感心しました。授業ではタッチパネルや動画などの電子機器を多く用い、児童が興味を持って授業に取り組めるような工夫がなされています。また、学校の施設に対する考え方もあり、建築方法も日本とは異なるフィンランドの教育に関する知識を深められたと思います。2つ目はIntroduction to special educationです。Special education とは何か、基本的なことから話し合いを設け、考えを深めるいい機会になりました。ペアを組んでプレゼンテーションも行い、テーマを決めて国同士の比較や、視覚障害を持つ子供に対するアプローチの方法なども知ることができました。基本的にどの授業も話し合いや、プレゼンテーション、エッセイによる評価が多いです。

2.自由テーマ

専攻した授業の一つであるReligious life in Finlandについて話したいと思います。この授業は宗教がどのように日常生活に結びついているのかを、フィンランドだけでなく他の国のことについても知ることができました。ヨーロッパの多くの国はキリスト教が広く普及しており、そのために各国で多くの教会を目にする機会があります。日本人には馴染みのないイースター、クリスマスの伝統的な過ごし方など知ることができました。私は日本の文化を紹介する機会があったのですが、葬式の際に骨を遺族が拾い集めるという話をしたときの他の国の学生たちのびっくりした顔を忘れることができません。キリスト教について今まで学ぶ機会のなかった自分にとって、有意義な時間を過ごすことのできた授業でした。