Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2017年11月号 国際学部 T.S

【カルチャーショックについて】

この街自体がそこまで住むのに苦労しない街なのか、それとも自分自身が異常に神経が図太いのか、私はヨエンスーに来てからというもの、特にホームシック的なものになったことはありません。それでもやっぱり、異国に来ている以上カルチャーショックからは逃れられないものでして。

例えば9月掲載分にも記述しましたが、24時間営業の店が少ないどころか全体的に営業時間が短い、という事があったりします。これは本当につらいです。また、基本的に店員さんは優しいのですが、日本のように相手側から声をかけてくることは少ないです。シャイな国民性で有名なフィンランドですが、どうも日本人並またはそれ以上に恥ずかしがり屋なのかも知れません。

東フィンランド大学では留学生としてこちらに来るとなると、多く関わりを持つのはフィンランド人よりもその他の国から来た留学生になることが多いと思います。そのため、フィンランドにいながらフィンランド以外の国との文化の違いを感じたりします。例えば、ルームメイトが見たこともない食べ物を食べていたり、自分がご飯を食べる前に「いただきます」をしていると何をしているの?という目で見られたり、特に食に関してはいろいろと思うところがありました。ほかにもホームパーティーなどをすると強烈なカルチャーショックを感じさせられます。日本でホームパーティーをするとなると、お開きの時にはある程度みんなで片付けをしてバイバイですが、ヨーロッパ人が集まるとそれはもうすさまじいです。ある朝キッチンを見ると「事件現場ですか?」って具合に散らかってました。まあ、彼らに悪気はないので許してあげましょう。

【自炊について】

前回の予告通り、「フィンランドにあるもので作る日本の味」講座です。留学をし、初めて自炊をするようになったのですが、慣れてくると向上心というものが出てきまして「もっとおいしいものが食べたい」だとか「もっとあの味に近づけたい」という思いが沸いてきます。そしてそのおいしいもの、あの味のベースになるのが祖国である日本の味なんですよね。こういう時やっぱり「あぁ、自分は日本人なんだな」と思います。

ではフィンランドにはどんな日本人的調味料があるかといいますと、醤油・みりんくらいはその辺のスーパーにおいていたりします。醤油に関しては友達のルームメイト(イタリア人)が塩、オリーブオイルの隣においてあるくらいワールドワイドな調味料になってきているようです。他にもインスタント味噌汁が売っていたりもします。正直あまり味噌汁としてはおいしくないので自分は調味料として使用しています。

ところどころでメジャーなものは見かけるのですが、やはり細かい部分まで探すと日本と同じように同じものを作ることは難しいです。なら、違うように同じものを作りましょう。例えば豆腐(これは高いけどスーパーで売っています)をもらったから麻婆豆腐を作りたいってなっても、「豆板醤がねえ」ってなります。そこで私が使ったのがまさかのサルサソースとBBQソースでした。「んなアホな」と思うでしょうが、意外と本格的な麻婆豆腐に仕上がりましたよ。

フィンランドでは冬になると極端に日照時間が短くなり楽しいことがなくなります。些細な事に楽しみを見つけるのも過酷な留学を耐え抜く秘訣です。

前回、今回とふざけすぎたので次回はもう少しシリアスな話題を書こうと思います。

寿司は買うものではなく作るもの