Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2017年12月号 国際学部 T.S

【治安、危険を感じたこと、トラブルについて】

フィンランドは基本的には何も心配することがないくらい非常に平和な国で治安に関しては危険に感じたことが本当にありません。都会のヘルシンキにいても、田舎のヨエンスーにいても、本当に変わらず安全です。事件が起こるような雰囲気も、治安が悪い地域特有の人がぱさぱさした感じも皆無です。メモリアルデイであり、外務省が警鐘すらしていた独立記念日のヘルシンキすら何事もなく過ぎていきました。そんな土地で地元の人々とトラブルになるわけがありません。ごめんなさい、本当に書くことありません。もしかしたら日本より平和かも。

ただ、ヨエンスーに関して言うと、ひと昔前はそうでもなかったようです。ヘルシンキにはTokyokanという日本の調味用や食器を取り扱う店があるのですが、そこの日本人オーナーの人いわく、ヨエンスーでは昔外国人排斥運動があったのだとか(どのくらい昔かは聞きそびれました)。またヨエンスーは北カレリアという地域に位置し、隣国ロシアとの国境沿いにあります。そのせいか、ヨエンスーには常に迷彩服を着た軍人が常駐しています。日曜日に街の中心地なんかに行くと、軍服軍靴を装着した猛々しい男たちがsubwayに現れたりします。平和な街で週末に休憩している軍人というのはなんだか見ていてシュールなのですが、それだけ気が抜けない状態に常にあるのかなと考えてしまったりもします。ただ、何度でも言いますが、本当に平和な街です。

【language caféについて】

前期のセメスターにおいて自分の最大の課題であり思い出でもあることについての話です。東フィンランド大学に入ると、ISYYという生協のようなものやESN(ERASMUS Students Networkの略称)に加入することになります。このESNの催し物の一つがLanguage Caféです(催し物といっても、ESNが主催するというよりも、それぞれの学生が主体になるのですが)。

Language Caféではそれぞれの国から来た留学生が自国の言語や文化を他国の学生に教える集まり、すなわちLanguage Caféを組織して定期的にレクチャーを開催します。日本語を教える場合はJapanese Language Caféという具合です。ここで僕はオーガナイザー、つまりリーダー的ポジションを任せてもらいました。

Language Caféの開催頻度は各オーガナイザーに一任されているのですが僕は2週間に1回ペースでの開催を目標にしました。このLanguage Caféのむずかしさは、それぞれの学生の言語習得度やモチベーションが大きく異なることでした。一部の学生は日本語の学習経験がある一方、他の学生はそもそも日本語を聞いたことすらなかったりもしますから。そんな彼ら全員にとにかく日本を好きになってもらいたくて毎回以下のものを用意しました。

Power Pointのスライド(10ページ程度)

その回の目標(第1回 自己紹介、第2回 What is this? など)

日本語を使ったゲーム

毎度10人程度の学生が日本語を学びにやってきました。中には皆勤賞の学生もいて、僕のモチベーションにつながりました。この回を通じて、できた友達とご飯や、バンドのライブに行ったりしました。自分の学校から課された課題をしながら、定期的にこういった会を開くのは決して簡単なことではなかったです。それでも間違いなく、この留学において自分を成長させてくれたものの一つだと感じています。

数字を覚えるための竹のこニョッキゲーム