『現地の学生・友人について』
東フィンランド大学に留学して改めて認識するのがその国際性の豊かさです。世界各国からの留学生と交流し共に勉強することは本当に新しい発見や経験をもたらしてくれます。基本的に授業は留学生向けに英語で開講されているので世界各国の価値観の違う生徒たちが互いの意見を交換し合い、国の状況を比較し合うことはよくあることで、様々な科目を通して国際的な目線で学べることはとても魅力的です。また多くの生徒が異なる国の政治・宗教・文化に興味を持っておりこのような内容について質問したり、されたりすることも多いです。その度に違う考えや習慣について知り、彼らの文化を理解することができるのでとても興味深いです。またプライベートでも沢山の留学生と交流を行ってきました。今では学校に行けば一緒にランチを食べたり、勉強をしたりすることのできる友達も多く、サウナに一緒に行ったりもしました。留学生は人数も限られており仲が深まりやすいような気がします。
現地学生のフィンランド人の友達もいるのですが、東フィンランド大学では現地学生と留学生の交流は少ないように思います。私は日本語を教えるlanguage caféに参加してくれたフィンランド人学生や、イベントで現地の友達ができました。フィンランド人はとてもシャイであまり積極的ではないのですが、一度打ち明けると本当によく喋ります。また思いやりのある親切な方が多いです。多くの留学生がフィンランド人の友達ができないと言っているのをよく聞きますが、せっかくの機会なので留学生の友達だけでなく積極的に交流会などに参加して現地の人と関わるのも留学での良い経験になると思います。
『Vappu (5月1日)の休日について』
毎年5月1日は世界的に『労働者の日』として国際的な特にヨーロッパで重要とされる祝日でもあります。フィンランドではこの日は『Vappu』と呼ばれ高校の卒業をお祝いする日でもあり、国民の一大イベントです。フィンランドの高等学校では卒業時に白い帽子をもらいます。この日は今年に卒業した生徒はもちろん、今までにこの帽子をもらった人はこれをかぶって街中を練り歩くのが伝統です。小さな町のヨーエンスもこの日は町の中心に人々が集まり、ピクニックを楽しんでいました。ほとんどの人がこのかわいい帽子をかぶって春の訪れをお祝いし、たくさん笑う姿は私も楽しくウキウキさせてくれました。冬には閑散としていたヨーエンスが本当に沢山の人々で溢れかえるのを見るのはとても驚きました。またこの期間中に伝統的な飲み物であるSima(蜂蜜酒)を飲んだりとフィンランドの伝統に触れる機会なので是非参加してみてください。