【試験について】
自分の場合は俗に言う「テスト」のある授業を一つも取りませんでした。なので、そういった授業に関する難易度などに関しては言及できません。ですがレポートに関してはたくさん書いたのでそちらについて書いていきます。
セメスターが始まるとその期間に受講するコースの登録が始まります。これは全てweb上で行い、この際に各コースのシラバスを確認できます。シラバスからはいつ授業が行われるのか(日本のような毎週何曜日何限目という概念はないです)やどういった方法で評価されるのかを知る事が出来ます。自分の場合は知らない分野の授業を英語で聴き、ノートを取り、テストでよい成績をとるという事に挑戦する勇気がなかったので、試験の代わりにレポートを提出するコースばかり取りました。
レポートといってもいろいろあります。授業の内容を反映させるレポートや、グループで作成する物、中には授業などなくレポート一発勝負というものもありました(このコースでは15ページのレポートを書きました)。レポート系の授業をとる利点はテーマを自分の興味がある分野に引きずりこみやすい点でしょう。日本の大学と比べて、東フィンランド大学でのレポートのテーマは作成者が自由に記述できる部分が多いように感じます(勿論担当教員にもよりますが)。そういう意味ではレポートを作成する上での学びのモチベーションは保ちやすいです。それでも求められるページ数が多かったり、日本でのレポート以上にアカデミックな要素を求められたりするので慣れていない人には酷かもしれません。ちなみに自分は三か月で50ページ以上のレポートを作成しました。レポート=楽というわけではないです(笑)。
【フットサルの話について】
東フィンランド大学にはスケッタという制度があります。ISYY(生協的な組織)に入っているとスケッタに加入でき、通年(または1セメスター毎)で会費を払うことで学校が開いている、または場所を貸しているスポーツアクティビティに参加できます。10月ごろにスケッタが開いているサッカーに日本人の友人と参加したところ地元のアマチュアチームでコーチをしている人に誘われ、そのチームの練習に参加するようになりました。現在は正式にこのチームの選手として2ndチームの公式戦に出場しています。
ここでも日本人とフィンランド人の間にある多くの違いを体感します。とくに強く感じるのは体格差です。(自分で言うのもなんですが)自分は日本では身長こそは低いものの体格はいい方で、コンタクトスポーツであるサッカー・フットサルにおいてそこまで力負けすることはありませんでした。ただこちらに来ると話は別で、身長168センチ、体重62キロの私はまるで子供の様に右腕一本で抑えられます。高校時代、筋肉信者だった自分にとってこれは本当に屈辱的でした。今は授業や課題の合間を縫って筋力トレーニングにいそしんでいます。
その他言語の違いや戦術に関する思考のすれ違いを感じたりもしますが、やはりスポーツや音楽というのは英語以上に全人類共通の言語のようなもので、一つのゴールやファインプレーにチーム全員が歓声を上げ拍手を送り、ハイタッチで迎えます。改めてスポーツのすばらしさを感じる体験です。