Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2018年10月号 国際学部 Y.N

〈授業について〉

フィンランドに来て2か月以上が経ちました。今日は日本の大学の授業と、こちらでの授業の違いについて紹介します。まず授業時間ですが、日本の大学では基本的に1コマ90分と決まっています。そして1セメスター当たり90分の授業が15回あり、これで2単位です。しかし、こちらの大学はすべての授業が同様の時間・コマ数で単位が設定されているわけではなく、授業によって1コマ当たりの講義時間も違えば、コマ数もまちまちです。また、授業によって取得できる単位数にも差があります。なので現時点ですでに終わった授業もあれば、これから始まる授業もあります。

交換留学で最も留意すべきことは、単位をとることが本当に難しいということです。私はフィンランド語のテストでは良い結果を残すことができましたが、Phonetics and Phonologyという音声学の授業は非常に専門的な用語や内容を扱い、テストも相応の難しさでした。教育大国ということもあり、本当に真剣に勉強しないと単位をもらえないと痛感しました。

授業中は、教授が学生に意見を求めることが頻繁にあります。私の個人的な思いですが、日本の大学の講義では基本的に教授が90分ひたすら話し、学生はそれを聞いてノートをとるというのが標準的な講義です。一方で、こちらの授業では話題が移るたびに教授が議論できそうな質問を投げかけ、それに対して学生が自由に自分の意見を言うというのが主流です(あくまで私が受けた講義の話です)。そういった点が日本と違うなと感じました。

 

〈最近の生活について〉

今まで一人暮らしをしたことがなく、初めての海外生活ということもあって最初の1か月は戸惑うことも多かったですが、今はこの生活にも慣れて、毎日平和に過ごしています。授業のある日は大学へ行き友達と一緒に食堂で昼食を食べて会話を楽しみ、授業がない日はフィンランド人の友人とジョギングしに行ったり、大学近くの体育館でバドミントンをしたり(SYKETTAという団体に加入すれば、4,000円ほどで大学内の運動施設が使い放題になります)、洗濯や掃除などの家事をして過ごしています。先日も仲の良いフィンランド人と日本人の友人とでシティセンターでボウリングをしました。

最近の楽しみは、晩御飯の献立を考えながら買い物をする時間と、料理をしている時間です。こちらのスーパーは日本のそれとは品ぞろえが異なり(特に肉類の種類の多さが半端ではない)、買い物をするだけで小さな冒険をしている気になれます。また、少し物価が高いのでいかに安く買い物をするかも重要です。日本にいる間はほとんど料理をしませんでしたが、ここ2週間はクックパッドを見ながら自分にできそうな料理を探し、試行錯誤しながらおいしいご飯を作る努力をしています。たまに料理しながら日本の友人と電話して、近況を報告しあうのも楽しみの一つです。

一人暮らしをしていて気づいたことは、両親のありがたさです。どんなに仕事で疲れていても家族のためにご飯を作り、その他の家事もこなしてくれる母、私を留学に行かせてくれた父の存在を改めて偉大なものだと感じました。その恩に報いるためにも、この留学を意味のあるものにしたいと思います。

写真は先週つくった牛丼