Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2023年11月号 国際学部 M.K

① 授業紹介

授業のスタイルは、対面、オンライン、対面とオンラインの両方、完全な個人学習など、授業によって異なります。また、龍谷大学では1セメスターに90分の授業が15回あると思いますが、東フィンランド大学では授業の長さや回数、期間に一貫性はなく、全てが教授の裁量となっています。なので授業登録時にシラバスをよく読み、偏りのないように授業設計をするようにしました。秋セメスターでは5つの授業を受けました。どの授業も興味深く充実していましたが、特に心に残っている3つの授業を紹介します。「Introduction to Career Counseling 」ではフィンランドのキャリア教育を学ぶと同時に、自国のキャリア教育について調べてレポートを書き、クラスメイトのレポートを読んで比較、意見交換をするなどの活動がありました。1回の授業が3時間と体力は使いましたが教授が話し合いや1人ずつ意見を発表する機会を多く設けてくださったのでアクティブに学ぶことができました。「Approaches to Spacial Education in Finland 」ではフィンランドの特別支援教育の枠組みについて学びました。フィンランドはインクルーシブ教育で有名ですが、この授業を通して私のインクルーシブという概念が大きく変わったので、学校経営や教育に興味がある方はおすすめです。「Educational Psychology 」では、2回の対面授業と他は全てがレポートやエッセイなどの自主学習型の授業でした。自主学習型の授業はあまり得意ではないので初めは心配していましたが、学校訪問を自分で計画してレポートにする、効果的な学習環境についての意見をまとめてビデオにして提出する、子供たちのモチベーションを考慮した課題を作るなど、1人で課題をしていてもアクティブに楽しむことができました。本当にすべての授業が興味深く充実していました。

 ②フィンランド教育のflexibility

授業のテーマに関連させて、私がフィンランドの大学で勉強する中で感じたflexibility (柔軟性)についてお話しします。フィンランドの教授たちは様々なことに対してフレキシブルです。例えば、生徒が授業の重複や部活動などがあると、教授は生徒の予定を優先して授業の予定を変えてくれたり、友達がラップランドへの旅行がありエッセイの提出が間に合わない時は提出を遅らせることを許可してくれました。日本では提出期限や出席が厳しいのでとても驚きました。緩いという意味ではなく、教授が学生の学びのサポートに徹しているという意味でとても柔軟性があり学生にとっては自分のペースで学ぶことができる良い環境だと感じています。ドイツやイタリアでも先生は厳しいと聞いたことがあり、フィンランドは学生が学びやすい国だと話していました。その分自分の勉強は自分で責任をとる必要があり、自分で管理しなければ何もできません。次のセメスターではこの柔軟性と教授と学生の間の親密性を生かし、更に深い学びができるようにしたいです。

授業風景

 

友達とカフェで勉強

 

図書館での自主学習