今回は、①環境について(大学設備/サービス、住居、街並み等) ②クレジットカード利用についてのレポートを書きます。
私が留学している東フィンランド大学(UEF)は、ヨエンスー(Joensuu)という都市にあります。ヘルシンキからは、VRという鉄道で約4時間で到着します。ヨエンスーを一言で表すと、「自然が豊かで、きれいで、便利な田舎町」という表現がぴったりです。
街の中心部には、小さなショッピングモールや銀行、カフェ、バーなどが集まっており、少し離れると住宅街が広がっています。UEFはこの街の中心部に位置しており、授業の前後にショッピングモールへ立ち寄ることもあります。特にカフェの数が多く、さすが北欧らしいおしゃれで落ち着いた雰囲気のお店が多い印象です。
街並みは非常にきれいで、毎朝大型の清掃車で清掃作業が行われています。治安も比較的良く、真夜中の一人歩きは避けた方が良いという点を除けば、危険を感じることはほとんどありません。日本と同様に安心して暮らせる街だと感じます。
住居に関しては、フィンランドでは日本のような大学管理の学生寮はほとんど存在せず、すべて民間の不動産会社が管理しています。ヨエンスーでは主にJoensuun Elliという不動産会社が学生向け住宅を管理しています。私もこの会社のウェブサイトから部屋を契約しました。
入学許可書が5月下旬に届いたため、6月初旬に申し込みを行いましたが、その時点ですでに人気のアパートは満室でした。住居は遅くとも7月上旬までに申し込むことを強くおすすめします。現在(10月)でもまだアパートが見つからず、ホテル生活を余儀なくされている学生もいます。今学期、留学生が多く住んでいるアパートはKarjamaentieとLatolankatuの2か所です。
キャンパスについては、龍谷大学の深草キャンパスに雰囲気がよく似ていると感じます。学部ごとに棟が分かれていますが、全体的にコンパクトで建物間の移動がとても楽です。廊下や図書館には自習スペースが多く設けられており、学習環境が非常に充実しています。また、ソファ席やリラックスできるスペースも多く、落ち着いて勉強できる環境が整っています。
留学生活で最初に直面した問題はクレジットカードの利用でした。フィンランドではキャッシュレス化が非常に進んでおり、現金を使う機会は月に2〜3回程度しかありません。ほとんどのお店でカード決済が可能で、むしろ現金が使いにくいと感じるほどです。
ここでは、留学にあたって知っておきたいクレジットカード利用の4つの注意点を紹介します。
第1条:カードは必ず2枚以上持つこと。
カードを紛失する可能性だけでなく、何らかの理由でカードが利用停止になるケースもあります。1枚しか持っていない場合、生活が立ち行かなくなることもあるため、予備を必ず用意しましょう。
第2条:カード会社の選び方に注意すること。
おすすめはVISAとMastercardを1枚ずつ持つことです。この2種類は世界中で広く利用可能です。一方で、JCBカードはフィンランドではほとんど使えず、ATMでの現金引き出しもできません。日本国内では便利でも、海外では使えない場面が多いため注意が必要です。
第3条:出発前にカード会社へ海外利用の報告をすること。
カード会社によっては、海外での利用を不正と判断し、利用を一時停止する場合があります。出発前に「海外で使用予定」であることを連絡しておくと安心です。
第4条:利用限度額を確認すること。
学生カードの場合、利用上限が10万円または30万円に設定されていることが多いです。留学生活では家賃や旅行などで高額の支払いが必要になることもあるため、10万円では不便に感じる場合があります。
無駄遣いを防ぐために上限を低く設定するのも一つの方法ですが、1枚目を10万円、2枚目を30万円に分けるなど、用途に応じて設定しておくのがおすすめです。

