Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2025年5月号 国際学部 R.Y

1.この留学を振り返って

 この9ヶ月間で得た経験、学んだこと、毎日の生活のどこを切り取っても全てがかけがえのないものとなりました。その全ては周りの支えがあったからこそ成り立ったものです。やはり出会いへの感謝は、この留学を通して間違いなく1番大切に感じたことです。

 幸運なことに、たくさんの素敵な人と出会い、いくつもの華やかな思い出を彩ることができました。こんなにも人の温もりを感じたことはありません。それほど多くの人に助けられた日々でした。それは国を超えたことでより強く感じたことであったかもしれません。臆せずコミュニケーションをとることの大切さが身に染みてわかりました。

 出会いがあればいずれ別れる時も来ます。この9ヶ月で出会った大切な友人たちとまた再会するのが、既に楽しみで仕方ありません。全て周りの支えがあってのもの、ただただ自分が周りに恵まれていることを改めて強く感じました。

 留学で出会った仲間もそうですが、この感謝は常に自分の傍で生活を終始サポートしていただいた家族や友人、そして大学職員の方々に1番伝えるべきかもしれません。1人きりでは決してこのような体験はできませんでした。周りの支えを感じ、感謝を忘れずに引き続き生きていきます。

最後の登校

 

もう一度コリ国立公園へ

 

2.留学経験をどのように活かすか

 終わるその日までに、数多くの素晴らしい経験のもと生きていく上で大切なことをたくさん学びました。いつどこを切り取っても、そこにいた私たちにしか分からない情景が浮かびます。語りきれないほどに濃い日常でしたが、それも大切な仲間たちのおかげです。

 そのように、全てが初めての生活の中で留学という同じスタートラインに立ち、歩めた仲間が居ることがなにより心に残っています。いずれ社会に飛び立つ者として自立は求められますが、いま一度協力することの重要性に気付かされました。

 価値観も大きく変わった気がします。それはフィンランドのみならず、ほかにも何カ国か訪れてみて実際に肌で感じたことです。日本含めたアジアの国々では目にすることのできない新鮮さで溢れ返っていました。そこで感じ得た多くの価値観は私の脳にしっかりと上書きされています。多様性の世界を生きるいまに必要な視野を広げることができました。

 もちろん語学についても少しは成長できたと思います。フィンランド人を含め、私と同様に他の留学生たちもほぼ全員が英語を母国語にしていません。そのような同じ境遇の人達が皆一から勉強したと思うと、自信にも繋がりました。さらなる英語力を目指しつつ、日常生活はもちろん、将来働く職場にてこの経験が活かされればと思います。

 とにかく、毎日が学びの場でありどの分野に立って考えても人として成長できた部分が大きいと感じています。意義あるものとしても、楽しかったでは終わらせず活かせる部分は必ず活かしていきたいばかりです。もう終わってしまった事実に、ふとたまに悲しい気持ちにもなりますが、機会があればまた海外で生活できることを強く望んでいます。

フィンランドとのお別れ