Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

フォンティス応用科学大学
フォンティス応用科学大学 2026年2月号 国際学部 M.Y

①試験について

 オランダの大学で試験期間を経験して、日本の大学との評価方法の違いを強く実感しました。日本では、授業内容をどれだけ正確に理解し、それを再現できるかが重視される印象がありましたが、こちらでは「何を覚えているか」よりも「どのように考えるか」が問われていると感じました。

 特に印象的だったのは、記述式やエッセイ形式の試験よりも、グループプレゼンが多いことです。試験では、自分の意見を論理的に展開したりすることが求められます。そのため、表面的な理解では対応できず、授業内容を自分なりに消化し直す必要がありました。その過程で「理解しているつもり」と「本当に理解している」ことの違いを痛感しました。グループプレゼンでは、授業内容の理解はもちろん、多国籍な環境での協調性を試されているなと感じました。グループ分けされた学生たちは、自分たちで能動的にコミュニケーションをとって定期的に集まり、スライドの進捗を確認したりパートの振り分けを試行錯誤しながら行わなければいけません。最終グループプレゼンでは、全授業終了後、期限までが準備期間として設けられ、その間授業内容に関する質問以外では基本的に担当教員の干渉がありません。日本の大学ではあまりメジャーではないこの評価方式は当初は困惑しましたが、協調性を育むという点においてよい経験になっていると感じています。

 

②オランダ人の合理主義に影響されたこと

 オランダで生活している中で、現地の人々の合理的な考え方に大きな影響を受けました。ある授業で同じグループメンバーであったオランダ人は無駄を嫌い、効率や実用性を重視する傾向があると感じました。大学のグループワークでは、まず目的を確認し、役割分担を明確にしたうえで議論が進みます。必要以上に遠回りをせず、結論に向かって話し合いが進む姿勢はとても印象的でした。

 コミュニケーションの面でも合理性を感じます。意見をはっきり伝えることが当たり前で、曖昧な表現や遠回しな言い方はあまり見られません。最初はその直接的な言い方に戸惑うこともありましたが、慣れてくるとその方が誤解が少なく、効率的であると気づきました。意見が対立しても感情的になるのではなく、あくまで議論として扱う姿勢は、学ぶべき点だと感じています。

 さらに、ワークライフバランスを大切にする姿勢も合理主義の表れだと思います。例えば授業のスライド作成では、オランダ人は真っ先に自分のタスクを済ました後、すぐにグループでより良い発表をするための案を共有していました。長時間努力すること自体よりも、限られた時間で成果を出すことが重視されています。この考え方に触れ、自分も「頑張る量」ではなく「成果につながる方法」を意識するようになりました。

 オランダでの生活を通して、私は物事の本質を考え、効率的な方法を選ぶ姿勢を少しずつ身につけていると感じます。合理的な考え方は、今後の学習や将来の進路選択においても大きな意味を持つと考えています。

 【画像1,2】アムステルダムを探索しているときに撮影した風車