こんにちは。最近は、日は短いのに1日ですべての天気を経験できてしまうような日が続いています。そんな忙しない天気にも慣れてきた、今月は、授業と音楽について紹介したいと思います。
授業について
私は、Creative Artsという学部のなかにあるMusic Production学科で学んでいます。芸術学部の音楽学科のようなものだと思います。そこで、だいたい週に9コマくらいの授業を受けています。9月から始まるセメスターAと、2月初めくらいから始まるセメスターBに分かれています。学期が始まる時期は違うものの、今まで受けてきた前期後期の分け方と変わらないと思います。なので、今はセメスターAが終わりかけなのですが、受けてきた授業のなかから印象的だったものをいくつか紹介したいと思います。
まず一つ目は、Studio Practice という授業です。名前のとおり、音楽スタジオを使う練習をするもので、具体的には、そこでよく使われている機材の使い方を習う授業です。最初の日に、最終課題が示され、そのために必要なことを学んでいくスタイルでした。課題は、タンバリンを録音して、その素材たちを機材を使って曲として綺麗に整えるというものでした。クラスメイトは結構面倒くさそうにしていましたが、留学生の私にとっては、ありがたい課題でした。タンバリンを録音するのには、人手がいるからです。クラスメイトを誘って、放課後にスタジオに集まって、課題をやっているうちに仲良くなれました。授業自体は、先生が一度、機材の使い方を見せてくれるので、それをその後か放課後に真似してやってみるというふうに進められました。
もう一つは、Music Businessというものです。これもそのままで、音楽業界がどのようにして形作られているのかを学ぶ授業です。音楽に関わる、お金の流れや権利について細かく見ていくものでした。例えば、アーティストがグッズを出す意味は何なのかや、メディアで楽曲が流れるごとにどのようにしてお金が入るようになっているのかなどを教えてもらいました。知っているようで、知らないことを学ぶことができたのでよかったです。
他にも、制作ソフトや、音響についての授業があって、興味深いものばかりです。今は、Level 5と言われる、2年生にあたる学年なので、比較的、基礎に近い内容を幅広く学んでいます。なので、この内容に興味があるなら来年この授業をとったらいいよというふうに先生が紹介する時がたまにあって、寂しくなりますし、周りのクラスメイトが気まずそうにするので、少し気まずいです。残りまだ1セメスターと少しあるので、とりあえず今出来ることを、これからも頑張っていこうと思います。
音楽について
こんなふうに、音楽についての勉強をしています。せっかくなので、私がこの数ヶ月で感じた、音楽に関わることを紹介したいと思います。クラスの友達や先生、近所の人たちと話したり、音楽を聴きに出かけたりして感じたことなので、イギリスのみんながどうかは知りませんが、今の私の周りの人たちはそういう人が多いんだなと思いながら、読んでみてください。
まず、来て早々に感じたのが、ビートルズとクイーンがすぐ話に出てくることです。音楽の話になると、日本では考えられないくらいの頻度で、ビートルズとクイーンが話題になります。さすがイギリスという感じでした。ですが、意外と好き嫌いがはっきりと分かれていました。年齢でその境目があるわけでもないので謎です。そして、ロックを好きな人が本当に多いです。クラスメイトの半分以上はロックを聴くみたいですし、個人で経営されているお店ではよくロックを耳にします。到着してすぐは、そんな日本との違いを実感していました。
そして、冬休みに入ってから感じたのが、日本の音楽もたくさん聴かれているということです。そう思うようになったのは、レコード屋さんに行ったときです。何気なくレコード棚を物色していると、たまに読みやすいタイトルのものがあって、英語力の上達を実感しそうになったのですが、日本語でした。そんなはずが無いと思っているので、気づきませんでしたし、それぐらい溶け込んでいました。それらを見ていくと、イエローマジックオーケストラだったり、竹内まりやだったりと70年、80年代くらいのアーティストがほとんどでした。シティポップとして、その時代の日本の曲たちが海外で聴かれているというのは、聞いたことはありましたが、肌で感じるとは思いませんでした。その後、友達と話しているとき、大瀧詠一のアルバムを聴いてきたと見せられて本当に驚きました。シティポップだけでなく、藤井風を聴いている友達もいたので、本当に日本の曲は、イギリスでも聴かれているみたいです。
今まで考えもしなかったことを感じたり、聞いたことがあっただけの話が目の前で起きていたりする、はじめの3ヶ月でした。