Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カトヴィツェ経済大学
国際学部 R・M

試験について

今回は大学の試験について紹介します。と言っても、取っている授業にもよるので全てはカバーできませんが、有益な情報が提供できるように全力を尽くします。まず、授業によって、中間試験と期末試験の二回試験が行われる科目と、期末試験のみの科目に分かれます。また、授業によっては提出物のみやプレゼンテーションで評価される科目もあり、授業を選ぶ際にシラバスで確認ができます。前期に取っていた科目をいくつか紹介します。まずポーランド語の授業では、試験と言われるほど厳しいものはありませんでしたが、中間に時期にペーパーで、正解を選択するテストがありました。期末では、スピーチとあらかじめ用意されたポーランド語の質問に口頭で答えるというものでした。次に英語のクラスでは、中間時期に、グループでレポートを作成・提出し、期末にはライティングと文法の選択問題が試験でした。そのほか言語以外のクラスはプレゼンが多い傾向にある気がします。今期に受講しているクラスでもプレゼンが予定されているため、GSで学んだプレゼンテーションの練習が大変役に立っています。前期のマーケティングのクラスでは、グループに分かれ選んだ企業のマーケティング戦略を紹介するプレゼンを作成し、それのみで評価されました。ビジネスのクラスでは、授業内容に沿った選択問題がペーパーテストで出題されました。日本の大学も同じではあると思いますが、本当に教授によって試験形態は様々なので、必ず紙と筆記用具、PCは持っていておく必要があります。龍谷大学と異なっていると感じた部分は、授業開講時期がまばらで、マーケティングのクラスは中間時期にプレゼンを提出したきり、一度も授業がなく少し混乱しました。日本よりも教授の自由度が高いように思います。また、評価のシステムも全く異なり、60点以上で単位がもらえるというものではないので、きちんと評価段階を確認しておくことをおすすめします。

 

次にポーランドに来たらぜひ訪れてほしい場所を紹介したいと思います。約六ヶ月の滞在期間でいくつか都市を訪れました。最もおすすめしたい場所はヴロツワフ(Wrocław) です。ここは大都市の一つであり栄えていながらも、歴史的な建物が多く旧市街地の中央広場は多くのお土産屋さんや飲食店、観光客で賑わっています。夜になると街灯が灯り、お酒を楽しむ人たちの笑い声が聞こえてきて、和やかな雰囲気が感じられました。歴史の中で様々な国の領地になったために、いくつかの文化が混在した景観が特徴的で唯一無二の景色を楽しめること間違いなしです。また「こびとのまち」としても知られており、町中で小人の銅像を見つけることができます。小人探しを楽しむことができるのも、観光地として魅力的なポイントの一つです。

次に外せないのが、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所です。負の世界遺産として登録されており、KATOWICEから1時間半ほど電車に乗って行くことができます。第二次世界大戦中にナチスドイツの人種差別政策によって建設された強制労働のための収容所跡地です。衝撃的な光景を目にすることになるので、苦手な人にはおすすめしません。世界史の授業で習った遠い昔の遠い場所での出来事だと感じていたことが現実味を帯びて、犠牲になった人々は時代や生まれた場所や人種が異なるだけであり、私と何ら変わりない一人の人間、命でありこんな悲惨な最後を過ごすはずではなかったと彼らでさえ思っていたのだろうと考えると、どこを歩いても体が重く息が詰まる思いでした。しかし、行く価値はあったと断言できます。敷地内に入る前に並ぶ必要がありますが無料で入ることができるので、せっかくポーランド来たなら絶対に訪れてほしいです。