スウェーデンでの試験の受け方は日本のものとは多少異なります。まず、こちらでは日本のようにいくつかの科目を同時進行に進めて学期末にまとめて試験があるのではなく、約1か月間の授業を1つか2つ受講し、その授業が終わる頃に試験を受ける短期集中型です。また、もし試験を落としてしまっても追試というチャンスが与えられます。しかし、追試を受ける頃には新しい授業の試験の時期が始まりますので、一度試験を落とすと悪循環に陥ってしまいがちだそうです。
また、具体的な試験の受験方法も日本とは異なります。試験を受けるための登録を事前にインターネット上にて済ましておく必要があります。私の友達はそれを知らず、教授に相談しましたが、それは教授が管理しているものではないらしく、その担当の部に相談しましたが聞いてもらえず、追試を受けていました。
試験自体はこちらでは4時間5時間は当たり前です。しかし飲み物や食べ物を持ちこむことが許されているので、一度寝坊してしまったときはパンを食べながら試験に挑みましたが誰にも咎められませんでした。このようにスウェーデンでの試験の受け方は日本とは違う点が多いかと思います。その方法も様々で、インターネット上で受ける試験やディスカッション形式の試験もあるそうです。
ここベクショーの町はとてものんびりとした町で、治安も良好です。今まで危険を感じたことはまだありません。しかし、首都ストックホルムに旅行した友達(韓国人、日本人)は財布を盗まれたそうです。聞くところによると、ふたりとも古く美しい町ですられ、そこではスリは多発しているそうです。普段のどかな町でのんびり過ごしているので、油断しがちですが大きな町では十分注意する必要があります。とくにアジア人はターゲットになりやすく、また写真ばかり撮ると思われているようで、その隙に財布等を盗まれます。
またあまり知られていませんがスウェーデンはレイプが多発している国です。パーティやパブでお酒を飲み帰りが遅くなっても十分注意して帰宅する必要があります。しかし最近は週末、一部の学生が協力して黄色い服を着てそういったパーティ帰りの女性を寮まで送るといった取り組みがなされています。この前は学生にアンケートに協力するよう言われましたが、その内容は「女性でいることで性的なトラブルに巻き込まれる可能性は高いと思うか」「キャンパス内は安全だと思うか」「より安全なキャンパスにするための提案はあるか」といったもので、そういったことに関心を持つということは、やはり実際、大変珍しいことではなく日本でいるように夜ひとりで外に出るのは危険なんだと思いました。
こちらでは「フレンドファミリープロジェクト」といったプログラムがあり、申し込みたい学生はスウェーデン到着の事前に送られるメールに返信します。それは地元のスウェーデン人とおのおので文化交流するといったもので、フレンドファミリーは家族に限らず、独身の方やカップルなど様々です。
私のフレンドファミリーはお父さんお母さん子供たち3人です。家に招待してもらい森にキノコ狩りに行ったり、教会に行ったりクリスマスマーケットに行ったりしました。ただ楽しく交流するだけでなく、ミートボール、マッシュドポテトを作ったりいつもスウェーデン独自の文化を紹介してもらっています。また私がいつも寒そうにしているので「遅れたけど誕生日プレゼント」と言ってマフラーをもらったときは感動して少し泣きそうになりました。
フレンドファミリーは様々ですが文化交流をしたい人同士が申し込んでいるので、きっとどのフレンドファミリーもスウェーデンのことで聞きたいことや、してみたいことがあれば何でも教えてくれると思いますし、本当に素敵な繋がりを持てるので申し込むことを強くお勧めします。また友達のフレンドファミリーと自分のフレンドファミリーが知り合いだったというケースも多く、そこからさらに繋がりができ、面白いです。