冬休みの過ごし方について
リネウス大学では冬休みが特定の期間で決まっておりませんので、自分が取っている授業によって休みの期間は異なります。しかし、クリスマス~年末年始の期間に授業はありません。ですから多くの学生はクリスマスや年末年始の期間に自国に帰ったり、他のヨーロッパ諸国に旅行に出かけています。
私は12月の上旬に授業が終わり、1月上旬にその授業の試験というスケジュールでしたので丸一か月休みがありました。その有り余った時間で本を読んだり映画を見たりしますが、多くの友達は旅行に出かけていて話す人がいないので、せっかくなので自分も旅行に行くことにしました。
12月の半ばにマルタ共和国に行きましたが、本当に素晴らしい国でした。スウェーデンと同じヨーロッパの国ですが、南に位置しアフリカ大陸とヨーロッパの間に浮かぶ島国なので同じヨーロッパでもこんなに違うのか、という位、異国的な雰囲気を味わうことができました。スウェーデンが北欧なので余計、極端にその差を楽しめました。気温はもちろんスウェーデンより温暖ですし、物価はスウェーデンより半分位低かったです。そこで日本人の方と知り合えて、食事をしたり、地元の方に地中海が綺麗に見えるスポットを教えてもらいました。冬はマルタ観光のシーズンオフなので、地元の方と沢山話せたり安価で滞在することが出来ました。初めて一人で外国に行き、新しい出会いをし、この旅行は自分にとって大きな経験になったと思います。また、「もっと、色んなものを見たい、感じたい、色んな人を知りたい」という気持ちに刺激を与えました。
そうしてスウェーデンに帰って来て、しばらくして友達とバルセロナに訪れ、クリスマスはそこで過ごすこととなりました。バルセロナは観光地として賑わっており、日本人、韓国人を多く見ました。あまりに日本人が多いので、マルタの時のように日本人の方と親しくなるということはありませんでした。多すぎると逆にわざわざ知り合いになるのは難しいのだと思います。他の友達に聞くと、どうやらヨーロッパの主要都市の多くでは、(ロンドンやローマやパリなど)日本人を含む多くのアジア人がいるようです。
しかしそれを利用し、お金を盗もうとしたり、騙したりする人が主要都市には多くいます。実際、バルセロナでは署名運動と見せかけ、名前を書いた瞬間寄付だと主張し財布を覗き込んでくる女の子たちや、賭け事を楽しんでいるように見せかけて、観光客が集まるとフレンドリーに話しかけ、賭けに巻き込みイカサマをするというのを目撃しました。きっと多くの観光客はスリに遭わないよう用心してるので様々な方法でお金を騙そうとしているのでしょう。
この旅行で改めてスウェーデンの治安の良さを実感しました。スウェーデンの都市部でもスリはありますが、他の主要都市に比べると少ないですし、お金を騙そうとする人はほとんどいないと思います。
このように、旅行に出かけたりのんびりスウェーデンで過ごして休暇を楽しむことができたので、1月から、さぁ新しい授業を頑張ろう!と思ったのですが、どうやらホームページに記載されていた新しい授業の期間と実際の授業の期間がずれていたので、また休暇が伸びてしまいました。嬉しい休暇も、あまり長いと持て余してしまいます。ですから今は新しい授業の準備をしたり教科書を読んで過ごして過ごしていますが、それでも時間が余るのでポーランドに訪れることにしました。
なぜ旅行に行けるかというと、こちらでは格安航空会社が存在し、日本では考えられないような価格で外国に訪れることが出来ます。ですから、普段の生活で無駄遣いをせず過ごすと、まとまった休み時に外国に行くことが出来るのです。