Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2013年10月号 社会学部 S.M

①環境について

大学の施設は広大なキャンパスに校舎、図書館、寮、コンビニエンスストアと、ここまでは私達日本人の思い描く大学像に当てはまるのですが、キャンパス内にクラブハウスがあることと、対して書店がないことは驚きでした。そのため、授業で教科書を買わなければならないときは、インターネットで注文しなくてはならない場合があります。私のとっている授業の場合、教科書の指定はありましたが、図書館で読むことも借りることもできるので、そちらを利用していました。図書館は全面ガラス張りの建物で、中にはカフェもあり、気持ち良く読書や勉強をすることができます。しかし、その開放的な空間は同時に外からの視線も少し気になることもあります。日本の閉鎖的な図書館とスウェーデンの開放的な図書館、どちらにも良さがありますが、私はこの大学の図書館を気に入っています。また、こちらの学生たちは水曜日(リトルサタデー)や週末にはよくパーティーを開いています。クラブハウスもその日に合わせて開店しています。

私はキャンパス内にあるLyanという寮に住んでいます。校舎や図書館とも近く、バス停やスーパーマーケットにもすぐ行くことができるので大変便利です。また、各寮はフロアメイト6人~8人で構成され、キッチンやリビングルームは共用で使います。掃除当番やゴミ捨ての分担があり、同じフロアメイトとの協力は毎日の生活を快適に過ごすための必要不可欠な要素です。

べクショーの町は自然が豊かで、たくさんの湖や森があちこちに存在します。サイクリングやウォーキング、カヌーなどそれぞれの目的に合わせたアクティビティをすることができます。その一方、天候は曇りや雨の日が多く、気分が少し落ち込むこともありますが、快晴の日になると、そのぶん気分も晴れてきます。スウェーデンに来て太陽の光や温かさが私達にとって本当にありがたいものだと日々痛感しています。また、街の中心地に行くとたくさんのショップが立ち並び、週末になるとたくさんの人たちでにぎわいます。なかでも注目すべき点は、スウェーデンではスーパーマーケットなどでは3.5%以上のアルコールは手に入らないため、街の中心にいくつかある酒屋に買いに行くことになります。そのため週末の店内はお酒を買いに来る人でいっぱいになります。

 

②自由テーマ

スウェーデンの男女

まず私がこのスウェーデンに来て感じる一番違いは、男性と女性がより対等であるということです。私には、Friend Familyというスウェーデン人の家族と留学生がマッチングしてさまざまなイベントや休日を楽しむなど、お互いの文化理解に根差したプログラムに参加しています。私のFriend Familyはおじいさんとおばあさんカップルです。日本ではあまりなじみはありませんが、スウェーデンではさまざまなカップルがいます。そして私が彼らにfica(フィカ)というスウェーデン独自のティータイムに招待された際、おじいさんがブルーベリーパイをつくったということを聞いて驚きました。スウェーデンでは男性がスイーツをつくることはごく一般的だそうで、家事もこなすこともできます。日本では、家の中の勢力図はたいていお父さんがもっとも大きな力を持っています。そしてスイーツなんてものは作りませんし、家事もそこまでしないでしょう。スウェーデンのこの男女の関係性は興味深く、良いことだと思いました。