Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2013年11月号 社会学部 S.M

①カルチャーショックについて

私がスウェーデンに住み始めて約3カ月の間に感じたカルチャーショックを5つ紹介したいと思います。まず一つめは、バスの乗り方です。日本では降車駅に応じて運賃が変わり、支払方法も現金で後払いですが、スウェーデンでは運賃を先払い、しかも現金はNGでクレジットカードかバスカードにチャージして払います。これはセキュリティーの問題と関係があると聞きました。日常生活でクレジットカードを使うことが少ない日本は海外の国に比べて安全な国であると改めて実感しました。また、バスカードで払うとクレジットカードで払うよりも運賃が安くなります。このバスカードは一部の電車のチケットを買う際にも割引特典が付くため、買うことをお勧めします。

二つめはバスに関連して車両の右側走行です。これは頭でわかっていても、道路を横断する際にどうしても右左右と日本でする確認方法になりがちです。しかし、それでは危険なので左右左の順番で確認しましょう。意識していれば慣れてきます。ちなみにスウェーデンでも数十年前まではイギリスに習って左側走行だったそうで、そのルールが変わる2,3年前に運転免許を取ったFriend Familyのおじいちゃんが当時はいきなり変更されたから混乱したよと話してくれました。

三つ目はスーパーマーケットの違いです。もちろん日本と遠く離れたここスウェーデンで日本と同じ物が手に入るわけはありませんが、それでも日本の某メーカーのしょうゆが一般的なスーパーで買えます。ただ、私がスーパーマーケットで一番知ってほしい違いは、缶やペットボトル、ビンをリサイクルする機械が店内に設置されていることです。そして、その本数に応じてそのスーパーマーケットの買い物で使える割引券が発券されるということです。1本につき1クローナの割引がされます。これはもともと飲料を買う際の値段に含まれているからだそうで、逆にいえばリサイクルしないと損です。しかしながら、パーティや飲み会などで自分の場所を提供すれば、友達が持ってきてくれた缶やペットボトルを回収できます。いわゆる場所代の代わりになります。

四つめは、今話題に上げたパーティです。こちらの学生は基本的にパーティ好きです。特に留学生でもヨーロッパ人は騒ぐのが好きです。しかし、お酒を飲むと暴れたりする人もいるので注意が必要です。私の住む寮でもパーティがよく行われ、物を壊す者や片付けをしない不届き者がいると、次の日うんざりする時があります。コリドーメイトのアジア人と彼らのパーティは理解できないね、と話したこともあります。そこはアジア人とヨーロッパ人のパーティの楽しみ方の違いの1つかもしれません。

最後の一つはコンビニエンスストアです。私達日本人は日本の24時間営業ですべてが高品質なコンビニエンストアを知っているため、こちらのコンビニにはがっかりします。おにぎりやパン、弁当、カップラーメンなど日本だと簡単に手に入るものがここでは手に入りません。日本のサービスの質やお客様を第一に考える精神など、おもてなし文化の素晴らしさに気づかされます。

今回はカルチャーショックというテーマでマイナスなことばかりをピックアップしていますが、総じて私はスウェーデンが大好きです。カルチャーショックはどの国でも少なからず起こることだと思います。それを知ること、体験することが重要だと考えます。

 

②現地の学生、友達について

スウェーデン人は英語が堪能である人が多く、日常生活でも英語を使えば何ら支障はありません。私のコリドーにも2人のスウェーデン人学生が住んでいますが、彼らも英語を流暢に話します。特に、私が住んでいるキッチンとリビングルームを共有するタイプの寮ではコリドーメイトと仲良くなりやすいです。その他、私はバディ制度という交換留学生と現地の学生のマッチングシステムを利用しており、もうひとりのドイツ人留学生と共に1人のスウェーデン人バディを共有しています。バディは交換留学生の現地での生活サポートから、お互い時間があるときには一緒にFICAをすることもあります。日常生活での心強い味方であり、はじめてのスウェーデン人の友達になるでしょう。バディ制度は留学前から申し込むことができるので、現地で友達をつくることが不安に感じるのであれば、申し込むことをお勧めします。