Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2013年2月号 社会学部 M.I

<授業紹介>

私は現在Political Corruption という講義を受講しています。文字通り、この講義は政治の汚職問題についての講義です。平和学や国際開発学を学ぶ上で、汚職問題についての知識を得たいと思いこの講義を選択しました。講義内容は汚職の定義づけや分類に始まり、「なぜ汚職が起きるのか?」「汚職率と経済成長との相関関係」「発展途上国と先進国の汚職」など様々な興味深いテーマについて毎回レクチャーとディスカッションが用意されています。講義は1日2~4時間で、週に2~3回あります。これが5週間続きます。  評定に関して、テストはありませんがその代わりレポート提出とプレゼンテーションで評価されます。エッセイが2つと、ファイナルレポート1つ&プレゼンテーションが最後に1度あります。  また、課題としてリーディングが毎回出されます。一講義にあたり、100~150ページは当たり前の量なので、私としてはかなり大変な量です。しかし、講義はこれらの参考文献に基づいて構成されていることが多く、また課題もこの参考文献を基に書くので、かなり必死に読んでいます。  しかし、教授はとても優しく、理解できないことがあると何度も分かりやすい例を用いて説明をしてくれます。また、英語もとても分かりやすいです。クラスは少人数制で、生徒数は約15人です。こちらの学生は勉強に対する意欲が強いので、日本でのほほんと講義を受けていた私にとってはとても刺激になります。

 

<余暇の過ごし方>

スウェーデンは2月後半から次第に日照時間が長くなり、最近では17時半ごろまでは明るいです。ベクショーはスウェーデンの南部に位置するので、首都のストックホルムに比べると雪も少なく温かいです。 しかし外出するにはまだまだ寒いので、室内で友達とFIKAと呼ばれる茶話会を開いたり、料理やお菓子を一緒に作ることがほとんどです。  最近は授業で忙しいので、あまり外出することはありませんが、先日シティにあるサバイバルゲームに参加しました。サバイバルゲームとは戦闘(銃撃戦)をまねた遊びで、日本でも有名な遊びだと思います。一見とても野蛮で危険そうですが、ベクショーにある施設ではエアガンではなく、レーザー銃を使用するので安全ですし、ゲーム自体は「かくれんぼや鬼ごっこの延長線上」という感じで女性でも十分楽しむことが出来ます。1ゲーム約50SEKで、戦闘時間は15分間です。15分というと短い気もしますが、施設内でかなり走り回るので体力的にはこの時間が限界です。  また、趣味として友達を誘ってダンスをすることもしばしばあります。ダンスに興味がある学生が主体となって、毎週日曜日の練習にも参加しています。上手い下手は別として、定期的に身体を動かすことが出来ますし、友達を作るいい機会にもなります。  ここでは学内のジムで運動をする人が多いですが私の場合すぐに飽きてしまうので、友達と遊びながら運動できるサバイバルゲームやダンスに参加することが多いです。

 

<スペイン旅行について>

2月中旬に6日間ほどスペインのバルセロナへ旅行に行きました。バルセロナは首都のマドリードに続く第二の都市で、観光地として栄えています。バルセロナで有名なものといえば、ピカソ・ミロといった芸術家たちの作品です。中でもガウディ(建築家)のサグラダ・ファミリア(Temple Expiatori de la Sagrada Família) は世界遺産にも登録されています。  バルセロナはスウェーデンとは比べ物にならないほど気候が良く暖かかったです。また、バルセロナは地中海に面しているため、街からビーチまで電車で15分ほどで行けますし、地元の海産物を活かした海鮮料理などを楽しむことが出来ました。  今回は日本から旅行に来た友達と合流し、バルセロナ市内を観光しました。大学の友達との久しぶりの再会はとても嬉しかったです。私達は主にガウディの建築物を回りました。カサ・ミラ、カサ・バトリョといった建築物は建物全体が曲線のみでデザインされており、住居として使用しやすいように細部にまでこだわって建てられているため、とても不思議で芸術に関してまったく知識がない私でも楽しむことが出来ました。また、サグラダ・ファミリアは100年以上にも渡り建築中であるだけあり、少し見たぐらいでは認識できないほど全てのパーツに繊細なデザインが施されていました。サグラダ・ファミリアを人生に一度は見てみたい!という夢が叶い、とても嬉しかったです。  そして、何よりも驚いたのは偶然カーニバルが街で開催されていたことです。伝統的な衣装に身を包んだ子どもたちが花火を持って飛び回り、楽器を奏でながら街中を練り歩きます。観客にも花火がかかるほど至近距離で打ち上げるので最初はとても驚きましたが、お祭りが好きなスペイン人の陽気な姿を垣間見ることが出来ました。最後には花火が沢山上がって、とても盛り上がっていました。実際に観光できたのは4日間ほどでしたが、観光地やショッピング街が沢山あるため時間が足りないと感じました。また機会があればぜひ訪れたいです。