Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2022年2月号 国際学部 S.S

①環境につい

私は大学からバスで10分くらいのところに住んでいるのですが、大学へは週に1回か2回しか行きません。大学の敷地は、龍谷大学と比べ物にならないくらい大きいです。それは学生が住んでいる寮やお城(いいお値段がするホテル)、パブやカフェ、など大学の授業を受ける建物以外にも様々なものが含まれているので、私もいまだにどこからどこまでが大学の敷地なのかは正確には把握できていません。私は街で時間を使うことが多く、私が大好きな場所はベクショーの公立の図書館です。3階構造の建物で、大学の図書館と比べるとこじんまりしていますが、至る所にアート作品が置いてあり開放的です。図書館の訪問者もいろんな世代が来ていて、世間話をしていたり中高生がわいわいしていたりと、日本の私が知っている図書館とは全然雰囲気が違います。子供のブースには星を見る部屋という名前のミニプラネタリウム?みたいな場所があったり、ちゃんと静かにしないといけない部屋もあったりします。至る所に机や椅子が設置されていて、大学の宿題をしに行ったり気分転換に立ち寄ったりします。私の住んでいる寮は、大学までバスで10分、小さいスーパーへは徒歩5分、大きいショッピングモールへはバスで10分、ベクショーの公立の図書館へは徒歩15分、ベクショー駅までは徒歩10分です。特に不便と思うこともなければ便利と思うこともない、いたって普通の場所に住んでいます。でも、私の友達はスーパーまで車で30分みたいな場所から来ているので、その子が言うには、「ベクショーは超便利。都会‼︎」だそうです。人によりけりとは、このことですね。

 

②バレンタインデー

214日。去年まではデパートで開催されるチョコレートフェアを母と巡り、1500円くらいするチョコの詰め合わせを「自分へのご褒美」と言って買い、バレンタイン当日はアルバイト、という企業の戦略にのまれた日でしたが、今年はベクショーの公立図書館で開催されたバレンタインウィークに参加してきました。夕方に開催された詩を読む会に参加し、プログラムには「あなたの国の言葉で愛を伝えるには、なんと言いますか?あなたの好きなor かいた詩を、あなたの母国語で発表しましょう‼︎年齢、国は問いません。」と書いてあったので、谷川俊太郎の詩を自分なりに英訳して準備万端で行きました。参加者は図書館スタッフとその家族、数人のスウェーデンの方と私で10人くらいの小さな集まりで、私ともう1人の男の人以外はスウェーデン出身だったので、私が参加する前に想像していた色んな国!という感じではなかったですが、スウェーデン語が分からない私のために皆が一生懸命英訳してくれました。私は、谷川俊太郎の「あなた」という詩を日本語と英語で読み、皆に「素敵」や、「日本語って綺麗な響き」と言ってもらえてとても嬉しかったです。他の人が読んでいた詩も中には自分で書いたというものもあって、スウェーデン語が分からなくても同じ言葉が2回出てきたり、読む人のリズムがよいと綺麗に聞こえるって不思議だなと思いました。参加者の中にはおそらく幼稚園くらいであろう小さな男の子が、言葉の練習で一生懸命読んでいたり、中学生くらいのシャイな男の子も皆に押されて、応援されながらすごく恥ずかしそうに読んでいたり、恋愛の愛じゃないにしろ、人とのあたたかさとか、他人に対する愛を知れた一日でした。残念ながら毎年恒例のご褒美高級チョコは食べていませんが、糖分から得るあたたかさよりも、よっぽど暖かかったし、思い出深いバレンタインデーになりました。

バレンタインデーのプログラム

            バレンタインデーのプログラム

 

図書館の前に立っている銅像

            図書館の前に立っている銅像

 

図書館

          図書館で勉強している机からとった写真