Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2022年6月号 経済学部 W.A

試験について 

試験は、科目によって異なるので私が受講していたコースで話を進めたいと思います。1つ目はスウェーデン語の授業で、2月号に詳しく書いてあるのでそちらを参考にしていただきたいと思います。2つ目は、Swedish Cultuere,Leisure and Sportsです。これは2回のエッセイと最後にプレゼンテーションが課されます。内容については、スウェーデンのスポーツ文化と自国のスポーツ文化を比較しなさいのような内容で、その2回のエッセイは主にスウェーデンのスポーツについて書かれた記事や本などを読んで、どう感じたのかをまとめたりしました。そして、プレゼンテーションではクラスメイトと先生の前でこの授業を通してスウェーデンのスポーツで感じたことなどを述べ、それに対して日本はどうなのか、また、こういうところが違うということなどを発表して他の国の学生からの質問を受け答えしたりしました。他の国の面白い文化やスポーツに対する価値観などを知ることができたのでとても楽しかったです。3つ目は、Democratization study Courseを取りました。正直に言うと、結構難しかったです。民主主義についてはこれまで触れてこなかった分野・範囲なので苦労しましたが、とても勉強になりました。この試験については、2回のセミナー(日にちが決められており、その日に出席して学生同士で討論をし合う。スウェーデンでは一般的にこのセミナーのある授業が結構多いらしい。)と2回のグループエッセイの課題があり、最終課題が個人エッセイでした。エッセイは、書かなければいけない質問が書かれているのでそれらについて参考文献を用いて書くと言う課題です。4つ目は、Independent study courseという授業です。エッセイの書き方の基本を教えてくれる授業で、試験はセミナー1回+ペアワークのライティング試験です。どのコースも1人ではなく、友達に助けられながら乗り切れたなというのをとても感じます。英語で行われる大学の講義は人生初だったのでなかなか慣れるまで大変ですが、新しいことだらけなので吸収できるものをしっかり吸収して帰りたいと思います。


自転車盗難について

これからこちらにくる学生のために文章で残しておきたいと思い、このタイトルで書きたいと思います。私は今月自転車を盗まれました。寮の前に止めていて、ロックもしっかりかけていたのにもかかわらず、そのロックを切られ、私が寮に戻った時には切れたロープだけが残っていました。ロックをしていたので防ぎようがなかったのですが、良い自転車を持っているとこうやって盗まれる可能性もあります。私が購入した自転車はセカンドハンドだったのですが、日本円で約2万円ほどの自転車で有名なブランドの自転車だったようです。基本的に自転車の相場が高いスウェーデンではセカンドハンドで自転車を買う人が多いです。Facebookなどでも安く購入は可能ですが、実際乗って確かめてみる方が良いと思います。さて、この盗難の話に戻りますが、どう防げば良いのか難しいですができるだけ切られない頑丈なロックを買うことをお勧めします。私のロックも頑丈だと思っていたのですが、切ろうと思えば切れるものなんだと後の残骸をみて気づきました。警察に届けを出したのですが、よく盗難は起こるそうです。届けを出しても探してくれるわけではないです。見つかった時に連絡をしてくれるだけです(見つかる可能性は低いです)。スウェーデンは基本安心ですが、変な人もいるということを再確認させてもらいました。スウェーデン留学をする予定の人は、こういう盗難もあるということを頭に入れておいて欲しいと思います。


Midsummerについて

今月は、スウェーデンの夏至祭(夏到来を祝う伝統的なお祭り)ミッドサマーについて書きたいと思います。

ミッドサマーの由来は?

夏至祭であるミッドサマーは、スウェーデン語で「Midsommar」と表記されます。6月19日から26日の間に夏至に近い金曜日がミッドサマーイブとなりお祝いをするそうです。今年はそれが6月24日の金曜日でした。

ミッドサマーと言えば?

スウェーデンには、ミッドサマーの夜に7種類の草花を枕の下に敷いて寝ると、将来の結婚相手を夢見ることができるという可愛らしい言い伝えがあるそうです。スウェーデンの友達はそれを信じて本当に枕の下に敷いて毎年寝ていると教えてくれました。もう一つ、ミッドサマーといえば例年天気がいまいちなことで有名だそうです。今年はかなりラッキーで晴天でした。長く暗い冬が終わって、明るい日差しがまぶしく輝くスウェーデンの初夏、新緑が美しく野花が咲き誇る、1年で最も過ごしやすく美しい季節です。学生にとっては卒業シーズンを迎え、学校も夏休みに入り、いよいよ夏本番という時期です。そんなスウェーデンの6月下旬、夏至に合わせて行われるお祭りがミッドサマーです。クリスマス、イースターと並んで、スウェーデンの最も重要な年間行事の一つとしてミッドサマーをお祝いします。北ヨーロッパ、スカンジナビア半島に位置するスウェーデンでは、サマータイムに切り替わる3月後半から日照時間の長さを感じるようになります。スウェーデンでは、6月・7月は白夜となり、夜の22時ごろに夕日が沈み、朝4時ごろには朝日が昇ります。スウェーデンでは年齢により多少異なりますが、年間5週間ほどの休暇が保証されており、夏に3・4週間ほど取るのが一般的だというのをホストマザーに教えてもらいました。ミッドサマーに合わせて夏の休暇を取り始める人も多くて、日本のお盆のように帰省・移動ラッシュが見られ、家族や友人とサマーコテージや別荘でお祝いする人が多く見られます。私は、このミッドサマーの週末24日から26日をGothenberg(ヨーテボリ)で過ごしてきました。ヨーテボリは、ベクショーから電車で西に3時間半から4時間ほど離れた場所にあります。大学で出会ったスウェーデン人の友達がヨーテボリ出身で、一緒にお祝いしようよと誘ってくれたので、ベクショーから友達3人(ドイツ女子2人、コロンビア女子1人)と一緒に行ってきました。私以外の3人は23日の木曜日から行って、私は24日の金曜日に合流しました。午前11時ごろベクショーから電車に乗って、ヨーテボリに15時ごろ到着。そのまま集合場所の「Slottsskogen」という大きい公園に向かいました。ピクニックをしている場所に着くとヨーテボリの友達が地元の友達3人を連れてきてくれていたので、みんなでまず自己紹介をしました。友達がミッドサマー用に食べ物とケーキを用意してくれていたのでそれをいただきながらピクニックしました。ミッドサマーの食事に欠かせないのが、「新じゃが」だそうです。ジャガイモが主食であるスウェーデン。デザートはイチゴと決まっていて、イチゴと生クリームで食べたり、イチゴのケーキを食べたりします。飲みものは、スナップス(Snaps)やヌッべ(Nubbe)と呼ばれるアルコール度が30度を越える蒸留酒です。スナップス用のグラスを手に取り、お酒専用の歌をみんなで大合唱した後に、ぐっと飲み干すのが一般的だと教えてくれました。その教えを経て、食事の前にお酒スナップスでみんなで乾杯をしました。その乾杯の前には、スウェーデン人のみんなが伝統の歌を歌ってくれました。この公園には、踊っている人や家族や友達とピクニックしている人、スポーツを楽しんでいる人、お酒を飲んでいる人、いろんな人がいました。このミッドサマーの週末はほとんどの店が閉まっており、本当にここヨーテボリでスウェーデンの休日を堪能できたような気がします。食事を終えた後、ミッドサマーの伝統的なダンスを見るために中央の芝生エリアのステージがあるところまで行って、ダンスを見ました。ダンスの感想を述べるのは難しいので映画ミッドサマーを見て欲しいと思います。ダンスを見た後、天気がとても良かったので夜21時でしたが近くのビーチへ行って泳いで夕日を見ました。夜21時を回っているのにもかかわらず、まだ日も沈んでおらず、この日は日の入りが22時半ごろでした。日が沈んだ後も完全に真っ暗にはならないまま夜が明けていきます。2日目、3日目はヨーテボリを観光してベクショーに帰りました。最後に、ミッドサマーという伝統的な行事を友達と過ごすことができて本当によかったです。最高の週末を共にしてくれた友達に感謝したいです。


半年経過

私にとって海外で半年以上過ごしたのは初めてではありません。3年前にオーストラリアに1年弱行っていました。最近、オーストラリアで出会った友達に3年ぶりに会いました。私自身英会話が自然になった感覚はあまりなかったのですが、別人のように英語がうまくなっていると友達に褒めてもらいました。オーストラリアにいた時は、どうしても日本語から英語、英語から日本語に頭の中で変換していたので受け答えに少し時間がかかっていた時期もありました。今振り返れば、英語は英語で考えられる脳になっているので成長したなと思います。こうやって英語があまり話せなかった頃の自分を知ってくれている友達からの褒め言葉ほど嬉しいものはないと込み上げてくるものがありました。これをきっかけに、たとえ少しの成長だとしてもこれからはできるようになったことをメモに残したいと思いました。それからこの半年でできた友達はほとんど帰国してしまったので少し寂しい気持ちもありますが、前セメスターはそれで一つの区切りとして夏以降はまた新たな気持ちで全力で楽しみたいと思います。夏は旅行だけでなく、就活にも力を入れてせっかく海外にいるのでこちらのインターンなども経験してみたいと考えています。残りの半年もたくさんチャレンジしていきたいと思います。


Midsummerのダンス

midsummerの木

midsummerの当日夜22時