Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2023年10月号 政策学部 W.N

①授業紹介

今回は現地で履修している授業の紹介をしようと思います。スウェーデンの大学の授業スケジュールは日本の大学と異なり、基本的に一か月に一つから二つの授業を集中して受講するというスタイルになっています。

私の場合、9月は Sustainability and Multilevel Governance、 10月は International Law and Human Rights、 11月と12月は International Social Work という授業をとっています。

9月の Sustainability and Multilevel Governance は、アジアからの学生は自分一人だけで現地のスウェーデン人が半数と、欧米からの留学生で構成されていました。講義は EUの環境政策をベースに様々な社会問題や国際環境問題について学びました。周りの学生はすでに知識の深い人たちが多く、ついていくのに必死でした。授業自体は一週間に2時間の授業が1から2回あるだけで、日本の授業スケジュールに慣れていると驚くほど授業が少なく空き時間が多く逆に困ることもありました。しかし、始まって1週間でプレゼンテーションをしなくてはならず、合計で2回のグループプレゼンテーションと数回のグループディスカッション、最終レポートで評価が決まります。そのため、空き時間の自主学習が欠かせず、適当に受けているとディスカッションや最終レポートでついていけなくなると感じました。

10月の International Law and Human Rights は、個人的にとても厳しい授業でした。この授業もスウェーデンや欧米の学生が多く、ヨーロッパの法や政策についてある程度知識があることを前提に進められるので事前に勉強していく方がよいと感じます。この授業は、ディスカッションという名のプレゼンテーションと、グループプレゼンテーション、最終レポートで構成されていました。初回のディスカッション(プレゼンテーション)では、文献を事前に読み意見を固めたうえでグループごとにステージに立ち、オーディエンスの前でディスカッションをするという構図でした。国際法や政策に関する意見や提案に即座に対応しなければならないのでとても大変でしたが、大勢の前で英語を話すことはもちろん、意見を述べることや批評することに関して恐怖心がなくなったので良い経験でした。

11月は International Social Work という授業をとっていて、この記事を書いている現在もこの授業をとっている期間です。教授がとても優しく、授業の雰囲気や他の受講生もフレンドリーなので授業中に手を挙げて発言することも遠慮なくできます。内容はとても幅広く、社会貢献活動とグローバライゼーション、教育、ジェンダー、環境の関係性などを専門的に学びます。

講義によって忙しさや課題の重さなどはもちろん違いますが、日本の大学に比べて本当に授業が少ないのではじめは戸惑いました。自主的な勉強のためにいかに時間を有効活用できるかが大切だと感じています。

 

②自由テーマ

友人関係について。

友人関係について、私は留学に来る前はとても心配していましたが、世界中から来た留学生と一緒に勉強し、寮も多国籍でたくさんの人と交流できるので全く心配する必要はなかったと感じています。しかし、私は今でも学生団体が開催しているイベントや地元のイベントに参加するなどして交流を広げる努力をしています。

寮に関して、私の階には15人ほど住んでいますが、キッチンや洗濯機は共用なのでルールや当番を決めて役割分担をしています。同じ階はもちろん、他の階にもたくさん友人がいますが、その分意見のすれ違いなどは避けられません。キッチンの使い方や洗濯機の使い方、騒音などそれぞれ文化や基準が違う中で話し合う必要があるので大変なこともありますが、毎日誰かとたわいのない会話ができる環境はとても楽しく、良い経験だと感じています。

 

 

①講義の休憩時間

②寮でピザパーティー

③10月はまだ湖が凍っておらず緑も残っていて、日照時間や晴れの日も多いので、外を歩くのがおすすめです